今やオンオフ問わず、おしゃれな大人のワードローブに欠かせないスニーカー。本誌『東京スニーカー氏』の連載でもおなじみの小澤匡行さんが、毎日発売される数多の中から今大人が選ぶべきモデルを厳選。今回はシックなジル サンダーの新作、話題のコム デ ギャルソン オム プリュス×ナイキコラボに加え、デイヴィッド・ホックニーの色彩を落とし込んだリプロダクション オブ ファウンド フォー グラフペーパーと、モード感のある春スニーカーにフォーカス。
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01:JIL SANDER|BASKET LO
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コートシューズをジル サンダーらしくリッチに
「店頭で見てこれは欲しいと思った2022年春夏の新作です。80年代のコートシューズをすごく今っぽくしたデザイン。ジル サンダーらしく、やりすぎていないところが、このスニーカーを特別なものにしています。厚すぎず薄すぎない、ほどよいソールのボリューム感と日焼け具合、アッパーも素材のレイヤーをワントーンですっきりまとめるなど、匙加減が素晴らしい。見た目にはリッチな重厚感がありますが、手に取ってみたら意外と軽くて驚きました。快適に履ける一足です」(小澤)
カーフレザーとメッシュのコンビネーションが軽快。サイドにJIL SANDERのロゴが入ったスニーカーは、内側にパイル地を採用することでリッチな履き心地を実現。日焼けソールがヴィンテージなムードを漂わせ、スニーカーのトレンドもしっかり落とし込んでいる。
02:COMME des GARÇONS HOMME PLUS×NIKE | NIKE AIR SUNDER MAX
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チャレンジした時代の名品を白&黒でミニマルに
「1998年デビューのエア サンダー マックスを、白黒2トーンでミニマルにアレンジ。オリジナルはアッパーの外周に窓のようなリフレクターがあしらわれていて、カラーもイエローやブルーでした。僕はフィラデルフィアにいたときに、アパートの近所のランニングショップで見つけ、その派手さを楽しんで履いていた。それをこんなにミニマルにしてくれたら、大人でもカッコよく履けます。当時のナイキはDOスポーツのために考案された斬新なデザインを、ファッションとしてどう履くかを考えるのが楽しかった。今なお新鮮です」(小澤)
2022年春夏コレクションのランウェイに登場して話題をさらったモノトーンのエア サンダー マックスは、シューレースのかわりにファスナークロージャーを採用した2層構造のスニーカー。オム プリュスモデルは、プレミアムなネオプレンとヌバックレザーでクラス感のあるルックスが魅力。
03:REPRODUCTION OF FOUND for Graphpaper|GERMAN MILITARY TRAINER/ MODIFIED. SKATEBOARDING
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シンプルな着こなしに合せるだけでトレンド感がまとえる
「リプロダクション オブ ファウンドがスケート仕様のジャーマントレーナーをリリースしたのは、もう2年前になるでしょうか。シュッとしたフォルムを時代に寄り添うファットなルックス&シュータンにして、グラフペーパーがアートな配色でアレンジしている。ドメスティックブランドの別注は、洋服とのコーディネートが計算されているから、そこを信じて履くだけでいい。トレンド感を手軽に取り入れたい人にはおすすめです」(小澤)
定例コラボレーションシリーズの第7弾。デイヴィッド・ホックニーにフォーカスした今シーズンは、彼の作品の鮮やかな色彩や本人のプレッピーなファッションに着想してコレクションを展開。ホックニーらしいポップなカラーリングは、これからのシーズンにぴったり。
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Stylist:Masayuki Ozawa
Composition&Text:Hisami Kotakemori
Illustration:Yoshifumi Takeda