2021.12.10
最終更新日:2024.03.07

文化系アウトドアなサロモン、英国製ウォルシュ、防水エル・エル・ビーン。【東京スニーカー氏が選ぶ、買うべき大人スニーカー3選】

今やオンオフ問わず、おしゃれな大人のワードローブに欠かせないスニーカー。本誌『東京スニーカー氏』の連載でもおなじみの小澤匡行さんが、毎日発売される数多の中から今大人が選ぶべきモデルを厳選。今回は文化系アウトドアにマストなサロモンが登場。冬にぴったりのスエードアッパーやプリマロフトのスニーカーも見逃せない。

文化系アウトドアなサロモン、英国製ウォルの画像_1

01:SALOMON|XT-6 FT

文化系アウトドアなサロモン、英国製ウォルの画像_2
文化系アウトドアなサロモン、英国製ウォルの画像_3
スニーカー¥28,600/サロモン(サロモン コールセンター)

引き算のあんばいが理想的でテンションも上がる!

「サロモンのスニーカーが欲しいけれど、何を買ったらいいのかわからないという話をよく聞きます。僕はトレイルのカテゴリーから選ぶことが多く、サイドのレイヤーなどがあまり目立たないものを選んでいます。XT-6 FTはパフォーマンスシューズをシティ用にアレンジしたスニーカー。だから僕が消去法で選ぶような、削ぎ落されたデザインに最初からなっています。黒×グリーンの配色は普段の格好に合わせやすく、アクティブに動く日に履くとテンションも上がります」(小澤)


2013年に発売され、世界的ウルトラランナーに愛されるXT-6のSNEAKERSライン限定モデル。クイックレースなどサロモン独自の機能を備えつつ、透過性のメッシュアッパーを使用したスッキリしたデザインで、履きやすさとファッション性を両立している。


02:WALSH|ENSIGN CREPE

文化系アウトドアなサロモン、英国製ウォルの画像_4
文化系アウトドアなサロモン、英国製ウォルの画像_5
スニーカー ¥30,800/ウォルシュ(カメイ・プロアクト)

革靴的感覚の上品なMade in UKスニーカー

「生産国を意識して買うのはニューバランスぐらいなんですが、ウォルシュはイギリス製という点を高く評価しています。このスニーカーはソールもクレープソールで、どこか革靴っぽいんですよ。つくりの良さを重視してトレンドに迎合していないから、時代が回ってきたときにいつでも履くことができます。スタメンにはならないけれど、3割打てる代打的存在。ラスト(木型)も細いしすごくきれいな靴だから、履いていると品がよく見えます」(小澤)


英国北部のボルトン市を拠点にするウォルシュ。1981年にニューヨークマラソンに参加するボルトンチームのためにつくられたランニングシューズ、エンサインをスエードアッパーとクレープソールで革靴風にアップデート。ハンドメイドならではの希少な英国製スニーカーには、タイムレスな魅力がある。



03:L.L. Bean|Ultralight Primaloft Waterproof Slip-Ons

文化系アウトドアなサロモン、英国製ウォルの画像_6
文化系アウトドアなサロモン、英国製ウォルの画像_7
スニーカー ¥12,100/エル・エル・ビーン(L.L.Beanカスタマーサービスセンター)

プリマロフト入りで防水仕様の使えるスリッポン

「ダウンシューズの流行を鑑みて、たまにはこんなスニーカーもよいかなと思ってピックアップしました。防水仕様のダウンシューズは意外に少ないんです。これは機能綿のプリマロフトが入っていて、しかも防水。踵を踏んでサンダル風にも履けるので、近所にちょっと出るときもよさそうです。エル・エル・ビーンは王道定番の多いブランドだからこそ、こういう“じゃない”ニッチなセレクトがセンスの見せ所なのではないでしょうか」


ぼってりとしたシルエットも愛らしい、スリッポンシューズ。アッパーはリップストップナイロン、独自の防水透湿素材TEK2.5を採用したフリースライナーで暖かく、快適な履き心地。雨や雪の浸入を防ぐラバーのマッドガード、グリップ力の高いゴム製アウトソールと悪天候でも心強い。


小澤匡行プロフィール画像
小澤匡行
「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。スニーカー好きが高じて『東京スニーカー史』(立東舎)、『1995年のエア マックス』(中公新書ラクレ)を上梓。靴のサイズは28.5㎝。


カメイ・プロアクト TEL:03-6450-1515
サロモン コールセンター TEL:03-6631-0837
L.L.Beanカスタマーサービスセンター TEL:0422-79-9131

Photos:Yuichi Sugita
Stylist:Masayuki Ozawa
Composition&Text:Hisami Kotakemori
Illustration:Yoshifumi Takeda

RECOMMENDED