今やオンオフ問わず、おしゃれな大人のワードローブに欠かせないスニーカー。本誌『東京スニーカー氏』の連載でもおなじみの小澤匡行さんが、毎日発売される数多の中から今大人が選ぶべきモデルを厳選。ストーン アイランドの話題コラボや「革靴っぽい」スニーカーに注目。
01:Stone Island × TOKYO DESIGN STUDIO New Balance | RC ELITE_SI | NB_1
不良っぽさが魅力のハイテクランニングシューズ
「ニューバランスにはずっと優等生の靴というイメージがありましたが、今年の夏に発売されたM2002RDAが衝撃的だったように、最近は不良っぽいデザインがちらほら登場しています。ストーンアイランドとのコラボもその路線で、M2002RDAでやったような破れたディテールが特徴。ハイテクなパフォーマンスモデルで不良っぽさを表現しているところにぐっときて、欲しくなりました。もし買えたらランニングで履きたいです」(小澤)
シリアスなレーシングシューズ”RC ELITE(アールシー・エリート)” を再解釈した斬新なデザイン。ニューバランスの最新ミッドソール素材「FuelCell(フューエルセル)フォーム」にカーボンプレートを搭載、アッパーは軽量かつ快適な3Dニットのメッシュ構造とハイスペック。3Dプリント技術で右足にはニューバランスのフライングNBロゴ、左足にストーンアイランドのコンパス・ロゴをあしらった。11月5日発売予定。
02:CLARKS ORIGINALS | Lockhill
ヨーロッパ調の品のある配色でクレープソール
「1年ほど前からクレープソールのスニーカーが増えてきました。革靴っぽさを残した大人の雰囲気が出せるディテールとして、今やアイコン化しています。クラークス オリジナルズからはNYのスニーカーセレクトショップ、KITH(キス)のロニー・ファイグが監修する新たなライン『8thストリート』がこの春から始まりました。このロックヒルは彼が好きな90年代のランニングシューズのパターンやフォルムを、今っぽくクレープソールに落とし込んでいます。彼自身がファッショニスタで、洋服ベースの考え方でスニーカーの魅力を広めているひとりなので、この配色もとても上品です」(小澤)
アッパーにプレミアムスエードを使用した高級感のあるシューズ。マッドガード、ヒール、オーバーレイ部分にはソリッドパネル、アンダーレイにはパンチングスエード、足首にはマイクロパンチングと細やかにデザインされている。クレープソールは見た目より軽く、足にぴったりとフィットする快適な履き心地も特筆。
03:C.E|CAV SHOES
防水透湿素材「eVent」採用のオリジナルシューズ
「スニーカーと革靴の境界線があいまいになってくる中で、満を持してC.Eが初めてオリジナルのシューズを出しました。ヴィブラムソールだからミニブーツと言えなくもないのですが、トレンドが革靴に移行している今、スニーカー6割:革靴4割ぐらいのこのハイブリッドシューズはちょうどいい気がします。補強の切り替えの感じもジャーマントレーナー風で、僕的にはスニーカーだと思ってコーディネートを組めそうな一足。大人が履けるスニーカーとはつまり、革靴っぽい要素が入っていることかもしれません」(小澤)
レザーとナイロンのコンビアッパーに、グリップ力の高いヴィブラムソールを使用したC.E初のオリジナルシューズ。英国の防水透湿素材「eVent」のライニングで、常に快適でドライな履き心地をキープ。ヒールにはC.Eのアイコンでもあるジッグラトのグラフィックを刺繍であしらった。11月5日発売予定。
Stylist:Masayuki Ozawa
Composition&Text:Hisami Kotakemori
Illustration:Yoshifumi Takeda