コロナ禍をきっかけにスタートした新しい日常で、ライフスタイルが変わったという人は多い。洋服やモノへの考え方はどうか? 個人的定番は不変? それとも新定番が生まれたか。この連載ではWITHコロナ時代のスタンダードアイテムを100人に聞く。スティーブン アランの石田達也さんは試着をして慎重に買い物をするスタンスを変えないことで、引き続きファッションが楽しめていると分析。
【MY STANDARD 100 #96】 石田達也さん(スティーブン アラン アシスタント バイヤー/35歳) ゼットディーエー フォー スティーブンアランのスニーカー“マラソン”
スニーカー”マラソン”¥26,300/ゼットディーエー フォー スティーブンアラン(スティーブン アラン トーキョー)
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革靴とスニーカーの中間的ルックスの オールブラックシューズが使える!
ファッションを筆頭にモノを買うことに対しての世間の変化は、日々のコミュニケーションの中で痛感しています。仕事では時代のニーズに合わせた対応をしていかねばならないと思いますが、僕個人としては、やはりファッションが好きでこの仕事をしているので、特にスタンスは変わっていません。
もともと洋服を買うときは、納得のいくモノが見つかるまで試着を重ね、スタイリングをイメージしながら慎重に選ぶタイプです。WITHコロナでもできるだけそういった機会を減らすことなく、いいと思えるものとの出会いを大切にしながら買い物をしています。そこを変えていないからこそ、引き続きファッションを楽しめているのかなと思います。
普段はデニムやコットンパンツにはレザーシューズ、スラックスやスーツにはスニーカーと、テイストのコントラストやちょっとした違和感を楽しむスタイリングを心がけています。このZDAのシューズは革靴にもスニーカーにも見えるちょうど中間くらいのアイテム。どんなテイストのスタイリングにもスッとなじむ地味さと、かつ普通すぎない絶妙なバランスがいいんです。
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ブランドが目立たない、でも変わりモノすぎないシューズが好きなので、自然と“真っ黒でヘンテコな靴”がMY STANDARDとして増えています。
イートウツのシャツにアーペントルのTシャツ、セラードアーのパンツというネイビーのワントーンに合わせると革靴のような見え方に。この着こなしはONにもOFFにも振れますが、きょうは仕事モード。カジュアルのときは、デニムやスウェットパンツにこのシューズを合わせたりと、スタイリングによって表情や見え方が変わるのが、この別注“マラソン”の魅力です。
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ZDAは1950年代~1980年代に東ヨーロッパのスポーツ選手も愛用していたチェコスロバキアのシューズブランド。当時のソールや木型、製造していた機械が現存していたことがきっかけで2016年に復活しました。
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当時のモデルを復刻したマラソンシューズを、定番として長くはけるようにソールを薄くしてハトメを金具に変更しました。この別注は、僕の“真っ黒でヘンテコな靴”コレクションの中でもお気に入りの1足です。
おしゃれな大人のスニーカーコーデ
スティーブン アラン トーキョー TEL:03-5428-4747
Photos:Naoki Seo(still)
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori
Stylist:Takumi Urisaka
Composition & Text:Hisami Kotakemori