2021.01.17

【スニーカー復刻熱望座談会】スニーカートレンド、次は「ダンク」がくる!?

今にわかにスニーカーの復刻がブームだ。それはノスタルジーなのか、それとも未来への新しい一手なのか!? UOMO世代のスニーカーヘッズ5人による、復刻スニーカーをめぐる座談会の始まりです。

スニーカートレンド、次はどうなる!?

復刻ブームはまだまだ来年も続きそう

――復刻は、これからさらに大きなトレンドやニーズになっていくんでしょうか?

小島 各ブランド、復刻すれば人気が必ず出るであろうアーカイブがたくさんあるんで、その流れは今後も続くとは思います。なにかしら周年モデルがあるので。

新井 プラス、クラシックトレンドの後押しもありますからね。

松川 そういうコアな部分に「懐かしい」とか「逆に新しい」と反応する人がいて、それがまたトレンドになっていくんですね。

小澤 ファッションアイコンの影響も大きいですよね。ファレル・ウィリアムスやカニエ・ウェストに始まり、現ルイ・ヴィトンのメンズアーティスティックディレクターであるヴァージル・アブロー、最近だとエイサップ・ロッキーやトラヴィス・スコット。トラヴィスは’20年2月のNBAの観戦で“パリダンク”を履いていましたね。


「スニーカートレンドを牽引してきたセレブたち」

【スニーカー復刻熱望座談会】スニーカートの画像_1
右ラッパーであるトラヴィス・スコットが手がけた、スウッシュが左右逆のダンクやジョーダンも世界中で注目の的になっている。 中カニエ・ウェストが設立したクリエイティブエージェンシーでディレクターを務めていたヴァージル・アブロー。自身のブランド、オフホワイトで展開するジョーダンやダンクの別注モデルはかなりのプレミアがつくことで有名。 左カニエが展開するブランド、イージーとアディダスのコラボスニーカーが実現したのは2015年。以来、世界中で絶大な人気を誇り続けている。

上田 履いていましたよね! 俺もダンクSBは注目していて、来年あたり“ハイネケン”が出ないかなって期待してるんですけどね。


「次のトレンドはダンクがくる!?」

NIKE DUNK LOW PRO SB

【スニーカー復刻熱望座談会】スニーカートの画像_2

熱狂的ファンが多い“ハイネケン”の異名をもつ名作

正式名称はNIKE DUNK LOW PRO SB。そのカラーリングから通称「ハイネケン」と呼ばれているモデルだ。2003年に一部のショップのみで販売されたもので、程度のよいものは超稀少。「アルバイト時代に頑張って3万円ためて購入。さすがにもうボロボロで…。またきれいなハイネケンを気にせず履きたいので、ぜひ復刻してほしい!」(上田)。


小澤 それも今かなり高額で取引されていますよね。僕は’99年にリリースされた、アッパーのツートーンカラーを反転した通称“裏ダンク”(写真下)に注目。黒×紫のモデルは僕も持っているんだけど、今あらためてこの感じがいいんじゃないかなと。’85年のオリジナルじゃなくて、’99年以降に復刻された頃のダンクの流れが今の気分。’21年はその流れがもっと加速しそうなので、注目しています。


NIKE DUNK HIGH

カラーリングを反転させた目からウロコの通称“裏ダンク”

アッパーのツートーンカラーを反転したナイキダンク、通称“裏ダンク”。日本限定で18型発売され話題になった。「これはその裏ダンクシリーズの中でも、いちばん表裏の区別がつきづらい黒×紫のもの。下地が黒で紫の切り替えが入っているものがベースで(写真上)、その配色を反転させたものが“裏ダンク”(写真下)。今見ても格好いい」(小澤)。

【スニーカー復刻熱望座談会】スニーカートの画像_3
【スニーカー復刻熱望座談会】スニーカートの画像_4

上田歩武さん グッドウォーキンプロフィール画像
上田歩武さん グッドウォーキン
スニーカーのことだけでなくそれにまつわるカルチャーにも造詣が深い、芸人きってのスニーカーフリーク。
小島奉文さん atmos ディレクター プロフィール画像
小島奉文さん atmos ディレクター
世界中のスニーカーフリークから絶大な信頼を得るカリスマ。スニーカートレンドの鍵を握るキーマン。
小澤匡行さん エディタープロフィール画像
小澤匡行さん エディター
『東京スニーカー史』著者。プロダクト&ファッション、双方の目線で深く現代のスニーカー事情を分析する。
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新井伸吾さん ビームス バイヤー
ビームスTのショップマネージャーを経て、2017年に現職に就任。スニーカー保有数は1000足を超える。
松川 総さん スタイリストプロフィール画像
松川 総さん スタイリスト
ヴィンテージショップの店長を務めた経験をもつスタイリスト。ファッション目線の独自の審美眼が魅力。



Photos:Kanta Matsubayashi
Illustration:Mizumaru Kawahara 
Composition&Text:Jun Namekata[The VOICE]

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