2024.09.23

【スニーカーを選ぶ14のヒント】14. テラススニーカーの文化を知り、ファッション的に解釈する【adidas Originals SAMBA OG】

adidas Originals SAMBA OG

adidas Originals SAMBA OG
スニーカー¥19,800/アディダス オリジナルス(アディダスお客様窓口) トラックジャケット¥13,200・パンツ¥10,670/アディダス オリジナルス(アディダスお客様窓口) ジャケット¥169,400/ドレイクス(シップス インフォメーションセンター) ソックス/スタイリスト私物

英国の生地メーカー、ハリスツイードのウールを採用。これもイギリスの匂いがしていいし、トラッドな服にも、トラックスーツにも合わせやすい。

足元の「サンバ」を軸にして、ジャージーのセットアップとツイードジャケットをリンク。

テラススニーカーの文化を知りファッション的に解釈する

 ’90年代、イギリスのスタジアムには地元のお金のないサポーターが立ち見できるように、芝だけのスペースが残されていた。そこはテラス席と呼ばれていて、そこに集まるフーリガンたちの足元は、テラス系スニーカーと称されていた。その主役がアディダスやプーマの薄底トレーニングシューズだった。

 昨今は空前の「サンバブーム」。その火つけ役は、薄底をファッションとしておしゃれに表現してきたウィメンズのスタイルである。ウェールズ・ボナーとのコラボレーションで表現される「サンバ」とその着こなしは、まさに教科書。ただ僕はメンズらしくちょっと別のカルチャーを加えたい。テラス系スニーカーには、もう少し乱暴なファッションが合うと思う。この「サンバ」のアッパーはハリスツイードを使っている。極めてファッション的な解釈だが、アディダスのトラックスーツにツイードのジャケットを適当に着るような、そんなラフさがちょうどいい。

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