New Balance 1906L
ベースとなる「1906R」はファッションブランドとのコラボレーションも複数あるモデル。つまりファッションを意識したデザインでもある。11月発売予定。
イタリアのラッファ モリーナのニットは堅苦しくないトラッドな魅力がある。「1906R」のローファー型スニーカーと合わせたバランスが最高だ。
普通じゃないニューバランスを受け入れる
若い頃に感じていたニューバランスの魅力は生産国だった。もちろん今でもUSAやUK製であることはチェックポイントだが、それ以上に変化球のデザインが気になる。ジュンヤ ワタナベ マンとコラボレーションした「1906」のローファーは、SNSなどでもかなり話題だった。このときは皆「さすがギャルソン、ここまでやるか」的な反応だったが、その原型はニューバランスが開発したものだ。最近でも「2002R」のミュールだったり、こういったユニークなデザインはむしろ得意で、玄人の間でヒットしている。
近年はローファー型のスニーカーが増えているけど、革靴に寄せたルックスだと意外性は感じにくい。でもこれはソールにもアッパーにも「機能」という存在感があるから、スニーカーの“側”で着地している。それがニューバランスのいいところ。ストリートではなく今旬なトラッドな服でまとめたい。ネクタイとかではない、ゆるいトラッドで。