NIKE AIR JORDAN 1 LOW ’85
このカラーのローカットでの復刻は初めて。本誌発売日には完売しているかもしれないが、探す方法はいくらでもある。便利な時代。
「エア ジョーダン1」にコモリを合わせたくなるのは、どこかに’90sのムードを感じているから。色褪せたネイビーのセットアップ。ボリュームのあるパンツは、スニーカーが目立つ裾ゴムの仕様になっている。
エア ジョーダンの歴史を深掘りして、ストーリーを楽しむ
初めての「エア ジョーダン1」は、メタリックブルーのスウッシュが入った、白いハイカットだった。1995年の秋。雑誌のスニーカー特集で見たそれは、高校生の自分でも買える値段だった。この色を履いたマイケル・ジョーダンを見たことがないのに、古着屋でもっともよく見かけるのは、今になって思うと謎であった。
どうやらこのメタリックブルー、日本市場向けだったことを最近ナイキの人に教えてもらった。NBAでも「ブレッド」の着用が禁じられていたエピソードが有名な’80年代に、日本のコートで履くことを許されていたのは白地のバッシュだけ。僕の部活も実際にそうだった。ただ、急成長していた日本のマーケットで流通させるために、ナイキはジョーダンと縁のないメタリックシリーズを作った、という次第だ。そのエピソードを知ったとき、僕の初めてのジョーダンであることに合点がいったし、愛着も湧いた。
高校生の頃、いつも公園で友人と雑誌を読みながら欲しい服を探していた思い出から、「エア マックス」がブームになった有名な公園で撮影してみた。好きなスニーカーに、好きな服を合わせて、好きな雑誌を読んで情報を得る。すると欲しいスニーカーが見えてくる。30年前と何も変わらない。