1982年に発売された軽量ハイキングブーツ「レーニア」のテクノロジーを受け継ぎ、オリジナルのデザインを忠実に再現した後継モデル「レーニア ロウ」。「574」「996」といったニューバランスの定番とはひと味違う、知る人ぞ知る名品をベースにした新作を、ニューバランス通のスタイリスト3人が、セルフスタイリング。その魅力とおすすめの履きこなしを解説してもらった。
トレイルブーツ感覚で、 ショーツを合わせて「いなたいアメカジ」に。 スタイリスト松川 総さん
OUTFIT
Shoes: ニューバランス「レーニア ロウ」 カラー:ダークブラウン 品番:UALGSBG
Pants: パタゴニア(ヴィンテージ)
Shirt: パタゴニア
Socks: レイルロードソックス
Glasses: レスカ(ヴィンテージ)
Beanie: アークテリクス
COMMENT
大人世代に刺さる絶妙な配色がツボ
いわゆるニューバランスのイメージとは違う、レトロな配色がツボです。一見、おじさん靴っぽく見えがちな配色だけど、大人だからこそ、この配色がいいんじゃないかと思います。
普段の僕の着こなしのような、王道のアメカジから少しズレた、“いなたいアメカジ”とのハマりもすごく良いと思いました。
ちょうど定番じゃないニューバランスを探していたところだったので、まさに! という感じでした。職業柄、足元は気に入ったものを毎日合わせたいんですが、今年は「レーニア ロウ」でいきます。履き込んで馴染んでくると、アッパーのスエードも、さらに良い感じになりそうですよね。
トレイルブーツ感覚で、ショーツを合わせましたが、細身のデニムとかスウェットパンツでサラッと履いても、洒落てる感じが出そうです。
PROFILE
松川 総/スタイリスト
1981年生まれ。橋本敦氏に師事した後、2011年に独立。UOMOやMEN’S NON-NOをはじめ、人気ファッション誌や広告などで活躍。俳優やミュージシャンからも支持多数。
ブーツっぽい印象で、履き心地はスニーカー。 雨の日も気軽に履ける安心感も。 スタイリスト瓜坂拓海さん
OUTFIT
Shoes: ニューバランス「レーニア ロウ」 カラー:ダークグリーン 品番:UALGSGP
Jacket: スタジオニコルソン
Shirt: シュナイダーマン
Pants: プア×ベストパッキングストア
COMMENT
季節問わずガシガシ履きたい
ブーツっぽい印象ですが、履き心地はスニーカー。見た目をいい意味で裏切る軽さで驚きました。
スタイリストはリースに回ったり撮影したりと、一日中足を使うので、シューズの軽さはホント重要なんです。あとソールにビブラム、アッパーにコーデュラナイロンを使っているので、天気を気にしないで履ける安心感があります。土砂降りじゃなければ、雨の日でもガシガシ履きたいです。
履き口がレザーになっているのも、ラフに履けそうで良いですよね。メッシュだと、履き続けるとボロボロになってしまいがちなので。
僕が普段からよく履いているのも、「レーニア ロウ」のような、トレッキングタイプのスニーカーがほとんど。パンツはカジュアルなパンツより、アクションスラックスを合わせて、きれいめに品よく見せるほうが好みです。デニムやスラックス、ショーツなどいろんなパンツに合わせられそうなので、季節を問わず活躍できるシューズだと思います。
PROFILE
瓜坂拓海/スタイリスト
1994年、島根県生まれ。森田晃嘉氏に師事したのち、2020年に独立。『MEN’S NON-NO』や『UOMO』をはじめ、ファッション誌や広告などで幅広い活躍をみせる。
オールブラックなら、 オンでもオフでも大人っぽく履ける。 スタイリスト秋山貴紀さん
OUTFIT
Shoes: ニューバランス「レーニア ロウ」 カラー:ブラック 品番:UALGSBBB
Jacket: コモリ
Sweatshirt: ドリス ヴァン ノッテン
Pants: シオタ
Cap: エンダースキーマ
COMMENT
さりげなく“ニューバランス”なのがいい
黒でレザーなので、ドレッシーに街履きもできると思うんですが、自分が履くならカジュアルに合わせます。子どもと公園に行くときのような、かなりアクティブに動くシーンで、大人っぽくしたいけど、歩きやすさも重視したいときにぴったり。
シュータンが一体型で、小石や水が入りづらい仕様なのも、ちょっとしたアウトドアにいいですよね。今回はデニムに合わせましたが、キャンプとか野外フェスなんかだと、スイムショーツ+ロンTみたいな組み合わせにも合うと思います。
「レーニア ロウ」は、ウィズが狭いからか“包まれてる感”があって、すごく履きやすいです。ウィズが狭いことで見た目もシュッとしてて、大人のためのニューバランスだなと。型押しのフライングロゴの見え方も、さりげなくていいですね。900番台のような定番モデルのように、いかにもニューバランスということが、パッと見で分からないところが“玄人向け”な感じがします。
PROFILE
秋山貴紀/スタイリスト
2006年に独立。本誌をはじめ、メンズファッション誌や広告、CMなど多岐に渡り活躍する。シンプルなアイテムで、その人の魅力を自然に引き出すスタイリングが持ち味。
お問い合わせ先
ニューバランスジャパンお客様相談室
TEL:0120-85-7120
ニューバランス公式サイト
Text:Ai Hogami