超速報。発売は8月以降!
薬師神:ニューバランスのローファーが!
北條:しかもジュンヤMANとのコラボ!?
時はパリ・メンズファッションウィークの全日程が終了した今年の2月、場所は東京・南青山のコム デ ギャルソン本社ビルだ。今は2024年春夏シーズンの真っただ中ではあるが、今回の「COMME DES GARÇONS(コム デ ギャルソン)」展示会ルポは、先取り過ぎる超・速報。
春夏セール終了後の8月以降に発売される「2024-25年秋冬」の「コラボスニーカー」に限定して、人気スニーカーブランドとタッグを組んだ即完売必至の6足に関していち早くお届けしよう。
「コム デ ギャルソン」が擁するメンズブランドの来秋冬サンプルが一堂に会する展示会場では、UOMOブランド統括の山崎から副編集長の薬師神に驚くべき情報が伝えられていた。
薬師神:せっかちな山崎統括はもう帰っちゃった。気が早いかもだけど、北條さんと一緒に来秋冬の展示会ルポを速報してとのお達しです。
北條:御意。「コム デ ギャルソン」の秋冬立ち上がりはいつも8月。夏のボーナスをあてにする大人男子にとって、情報は早いほど計画が立てやすいはずです。というわけで、2024-25年秋冬の「JUNYA WATANABE MAN(ジュンヤ ワタナベ マン)」のコーナーにやって来ました。
薬師神:こ、これか…。
JUNYA WATANABE MAN × New Balance 1906L
スニーカー好き大人男子の圧倒的支持を集める「ニューバランス」と「ジュンヤ ワタナベ マン」とのコラボは、ローファーの顔をしたスニーカーという変わりダネ。品番は既存の「1906」から派生した「1906L」となっている。
北條:たしか「1906」って、900番台や2000番台よりは知名度は低いですが、2000年代のランニングシューズを象徴するモデルだったはず。
薬師神:たぶん、「1906L」の「L」は「loafer(ローファー)」の頭文字からかも。
ランニングテクノロジーの美学に敬意を表しつつ、モダンでタイムレスなスタイルを提案するライフスタイルモデルの「1906」シリーズに、コラボ限定でゼロからデザインを起こしたローファー型の新デザインが限定リリース。サドルの横には「new balance」、その上に「JUNYA WATANABE MAN」の英字ロゴが置かれていた。
北條:ソールはスニーカーそのまま。アッパーは牛革と合皮のコンビなんですね。
薬師神:クリエイティブなサラリーマンにお勧め。トラッドなスーツに絡めたり、スポーティカジュアルを格上げしたり、これは楽しい。
北條:来秋冬の話題を独占するでしょう。では、次のメンズブランドのコーナーに移動します。
お次は「COMME DES GARÇONS HOMME(コム デ ギャルソン・オム)」のコーナーへ。さっそく「Tricker's(トリッカーズ)」とのコラボブーツを発見してテンションが上がった薬師神、スニーカーを探すべくさらに取材を進める。
北條:パイセンが好きそうなやつ、あった!
薬師神:なんですと!?
COMME DES GARÇONS HOMME × New Balance MR860
薬師神:8月まで待てない。「コム デ ギャルソン・オム」とのコラボスニーカーは「ニューバランス」屈指のランニングシューズ「860」でした。
北條:ヘビロテ必至。オールマイティでベーシックなデザインが「オム」っぽいですね。
薬師神:いかにも。
ランニングテクノロジーが目覚ましい発展を遂げ、デザインの可能性も飛躍的に伸びた「860」がデザインベース。アッパーのメッシュを見ると、大小の通気孔でラン用に特化した既存モデルと違い、全体的に網目状になっている。
北條:しかもシュータンに「COMME DES GARÇONS HOMME」のロゴ入りとは。パイセンならどっちの色を選びます?
薬師神:薄いグレーも濃いグレーもどっちも欲しいけど、2足買ったらかなりのお値段がしそう。洋服とのコーディネートを含め、8月の秋冬立ち上がりまでじっくり吟味したいところ。
北條:超・速報にしてよかった!
COMME DES GARÇONS SHIRT × ASICS
続いて、「COMME DES GARÇONS SHIRT(コム デ ギャルソン・シャツ)」のコーナーでは鮮やかな原色ワントーンがインパクトたっぷりな「ASICS(アシックス)」があった。オレンジ、グリーン、ブルーの3色展開で、ソール・ライニング・ステッチまでも同色で統一されている。
薬師神:どんどん行きますよ~。
COMME DES GARÇONS HOMME DEUX × ASICS
北條:あれ? もとはスーツラインの「オム ドゥ」でコラボスニーカーだなんて珍しい。
「シャツ」と同じく「アシックス」とのコラボスニーカーは「COMME DES GARÇONS HOMME DEUX(コムデギャルソン・オム ドゥ)」にもあった。シュータンに「ASICS」と「COMME DES GARÇONS HOMME DEUX」の英字ロゴが併記されたシンプルなデザインで、フラットなゴムソールで仕上げられたローテクスニーカーだ。
北條:大人男子にとっては懐かしい部活用シューズのようなルックスです。
薬師神:ボクは王道のホワイトにネイビーのタイガーストライプが好み。
「ジュンヤ ワタナベ マン」「コム デ ギャルソン・オム」「コム デ ギャルソン・シャツ」「コム デ ギャルソン・オム ドゥ」はチェック済み。次なるコーナーは「BLACK COMME DES GARÇONS(ブラック・コム デ ギャルソン)」だ。
薬師神:いやぁ、メンズがたくさん。すでに買い物計画は脳内で崩壊しつつあるよ。
北條:パリでプレゼンテーションを披露するコレクションライン以外では、「オム ドゥ」もですが「ブラック・コム デ ギャルソン」も狙い目かと。
薬師神:これは売れそう。真っ黒な「HOKA(ホカ)」とのコラボスニーカーだって。
BLACK COMME DES GARÇONS × HOKA
デザインベースは「ホカ」のサステナブルラインである「TC1.0」。シングルレイヤーメッシュアッパーとサトウキビ由来のミッドソールを使用したシューズは、サステナビリティに優れた進化形モデルだ。既存のシューズより、未使用・未加工の原材料の使用量を減らして製造されている。
薬師神:リングの使い道が気になる。
北條:十徳ナイフのキーホルダーとか?
薬師神:環境に悪いものはダメ!
展示会ルポのラスト。北條が辿り着いたコーナーは、川久保玲が手掛けるコレクションラインの「COMME DES GARÇONS HOMME PLUS(コム デ ギャルソン・オム プリュス)」。デザインコンシャスなアパレルが並ぶ中、どんなコラボスニーカーが見つかるのか?
COMME DES GARÇONS HOMME PLUS × NIKE AIR MAX TL2.5
「オム プリュス」でラインナップする2024-25年秋冬のコラボスニーカーは「NIKE(ナイキ)」の「AIR MAX TL2.5」がデザインベース。サイドのスウッシュをトゥ箇所に移動させ、ヒールに「COMME des GARÇONS HOMME PLUS」のロゴを配置。「AIR MAX」シリーズに特徴的なソールのビジブルエアを外側からカバーしたオリジナルデザインで、エアは目視できない。
北條:似ている。コロナ禍の外出自粛中に買い逃したあのコラボを思い出してしまった…。
北條が言及したコラボスニーカーとは、2022-23年秋冬に南青山のコム デ ギャルソン本社ビルにて披露された、同じく「オム プリュス」コラボの「AIR MAX 97」のこと。ちなみに、「AIR MAX TL2.5」は「AIR MAX 97」の派生モデルとされており、アッパーを囲む流線形のボディラインなどデザインテイストが近似している。
北條:ほんと、「オム プリュス」は丸っこい流線形ボディが好きよね。ブラックとホワイト、そしてパンダ配色に悩んでしまう。
この3色展開は、「オム プリュス」と「ナイキ」がコラボした今春夏のマストバイスニーカー「ACG マウンテン フライ 2 ロー」と同一である。このカラバリが最近の旬なのだろう。
北條:ちなみに薬師神パイセンは3色のうちどの色がお好きかしら? あれ? いない!
北條:やっぱり。オムにいた!
薬師神:着回し重視のボクはオーセンティックなデザインの「コム デ ギャルソン・オム」が好き。来秋冬新作のステンカラーコートに、さっきの「ニューバランス」コラボを合わせたい。
取材は以上。今回の「コム デ ギャルソン」展示会ルポは、8月に立ち上がる2024-25年秋冬シーズンの「コラボスニーカー」のみをピックアップした超・速報だった。あと1ヵ月も経つと2024年春夏セールが始まるタイミングだが、財布のヒモはしっかりコントロールしておこう!
COMME DES GARÇONS
2024-25年秋冬メンズ展示会
開催:2024年2月
シーズン立ち上がり:2024年8月予定
問い合わせ先:
コムデギャルソン TEL:03-3486-7611