“東京スニーカー氏”ことエディターの小澤匡行がスニーカーにまつわるギモンに答える月イチ連載。今月はスニーカーの洗濯事情について。おすすめのケアグッズがこちら!
しかし息子が週末に学校から持ち帰ってくる上履きを、教育的指導を兼ねて一緒に洗ううちに、しみったれたライフスタイルを楽しめるようになりました。汚れたらすぐ捨てて買い替えるのも、教育上よろしくないですし。
で、いざ洗うとハマるもの。革靴のケア特集は多いですが、スニーカーは少ないのでいろいろ調べました。趣味が「吟味」なので、洗い比べも楽しいです。NAVERまとめに「汚れたスニーカーは洗濯機でワイルドに洗うのがいい!」とありましたが、さすがに靴が傷みます。教育上よろしくないですし、ソールの溝の石や砂が洗濯機内部にたまるので、高確率で奥様にキレられるでしょう。
(左)ニュージーランド発、エコストアのクリームクレンザー無香料を愛用中。パッケージセンスがいちばんの購入理由。シンクもこれで洗います。¥500/エコストア (中)コンビニでも買えるメラミンスポンジは細かくカットしてストック。ソール以外も人工皮革のアッパーならこれでピカピカ。古着屋さんもよく使ってます/私物 (右)シャンプーは革靴のケアで有名なコロンブス。いろいろな洗剤を試しましたが乾かしたときの香りがよくソフトに仕上がります。¥1,200/コロンブス商品相談室
スニーカーでいちばん目立つ汚れはミッドソールです。大抵凹凸があり、水洗いでは落ちません。主婦間では重曹の無双っぷりがハンパないと神格化されてますが、溶かしたりつけおきするのが面倒なので、メラミンスポンジで定期的にゴシゴシするのが効果的。しつこい汚れは、研磨剤入りのクレンザーでよく落ちます。
(左)ツインバードの靴乾燥機なら2時間程度で乾きます。Amazonの評価が高かったのでポチ。実勢3000円程度ですが、威力は絶大。形崩れしにくいのも利点/私物 (右)「ネバーウェットNEO」の防水スプレーを乾燥後に必ず。雨が染み込まず、水滴がアッパーを伝って落ちます。アメリカ的なパッケージも好印象です。¥3,980/素数
質問の「貧乏くさい」に戻ると、洗う行為だけでなく、水回りの生活雑貨は所帯じみて見えるもの。でもしゃれたパッケージを並べればテンションも上がるし「そういう組み合わせを使いこなすオレ」に陶酔して乗り切ることも大事では。それでも洗いたくない人は、オールブラックのスニーカーを買ってください。
コロンブス商品相談室 TEL:0120-03-1321
素数 TEL:0120-49-5072
Illustration:Yoshifumi Takeda
Text:Masayuki Ozawa
(2017年4月号掲載)