2023.07.25

アウトドアな「ディオール」新作、ビームスが展開するカナダ発「ノルダ」… 東京スニーカー氏が選ぶ、買うべき大人スニーカー3選

今やオンオフ問わず、おしゃれな大人のワードローブに欠かせないスニーカー。UOMO本誌『東京スニーカー氏』の連載でもおなじみの小澤匡行さんが、毎日発売される数多の中から極私的なおすすめモデルを厳選。今回はディオールの先鋭的な「B31」ランナー スニーカー、シューレースがオフセット仕様のアワーレガシー、そしてビームスがプッシュするカナダのアウトドアブランド、ノルダのガムソールモデルと、どこかアウトドアな3足を紹介。

アウトドアな「ディオール」新作、ビームスの画像_1

01:DIOR|‟B31″ RUNNNER SNEAKER

ディオール_スニーカー_B31
ディオール_ハイキングシューズ_ワープド カナージュ
スニーカー¥161,700/ディオール(クリスチャン ディオール)

メゾンの伝統とアウトドアの要素を巧みに融合

「ハイキングシューズというものをディオールはしっかりと捉えていて、このスニーカーもメッシュアッパーをケージで囲む機能的なデザインやトウガードに小さくロゴを入れるなど、アウトドアブランドのエッセンスを取り入れています。メゾンのストーリーと、僕が見てきたアウトドアやスポーツのデザインがちょうど目の前でぶつかりあって、それがバチッと合っている。このスニーカーにはセンスのよさだけでなく、そんな心地よさもあります」(小澤)


「カナージュ」(エレガントな格子柄)を再解釈して、超軽量な「コスモ」ラバーでアレンジした「ワープド カナージュ」モチーフが印象的。ハイキングシューズ専用の先進技術を採用しつつ、「CD ダイヤモンド」ドローストリングコードなど随所にディオールらしいアクセントがあしらわれ、フューチャリスティックな一足に。


02:OUR LEGACY|GAVE “FUDGIN BROWN SUEDE”

アワー レガシー_スニーカー_ゲイブ
アワー レガシー_ゲイブ_スニーカー
スニーカー¥72,600/アワー レガシー(エドストローム オフィス)

90’s~00’sのストリートムードを感じるデザイン

「アワーレガシーは、僕たち世代にはちょっと若いかなと思っていたんですが、90’sのインスピレーションや2000年代の日本のシーンなど、自分が20年間見てきたストリートの軸が、しっかりミックスされている感覚が気になるブランドだなと。このGAVE(ゲイブ)を見て確信しました。僕もよく知るスニーカーへのオマージュがあって、全体的にはクラフト感のあるデザイン。本来は甲への圧迫を逃がしたりフィットを高めるオフセット仕様のシューレースもデザインの一部にして、ファッションシューズに仕上げています」(小澤)


「Bold」をテーマに、経年変化で起こるプロポーションのゆがみや劣化を落とし込んだ2023年秋冬コレクション。このスニーカーにもそんなディテールが散見される。ベージュ系の2トーンにブルーのハトメやロゴパーツが、モダンなアクセントを添えている。


03:NORDA|NORDA THE 001

ノルダ_スニーカー_ダイニーマ
ノルダ_スニーカー_ヴィブラム社製の独自デザインソール
スニーカー¥41,800/ノルダ(ビームス 原宿)

ラグジュアリーと機能の落としどころが絶妙

「ノルダは先シーズンからビームスが取り扱っている、カナダのアウトシューズブランドです。定番モデルの新色で、ガムソールが出ていたので今回ピックアップしました。知る人ぞ知るアウトドアシューズブランドって、実はたくさんあると思うんです。ノルダは世界最軽量のバイオベース素材“ダイニーマ”を使用しているのが秀でている点ではありますが、僕的にはスポーツブランド以上、ハイブランド未満の機能とデザインにちょうどいい落としどころがあって、そこが魅力だと思いました」(小澤)


2021年にモントリオールでスタートしたフットウェアブランド。“ダイニーマ”アッパーのほかにも、ヴィブラム社製の独自デザインソール、360°の視認性を確保する高視認性反射材など、オリジナリティのあるデザインと機能で高く評価されている。


小澤匡行プロフィール画像
小澤匡行
「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。スニーカー好きが高じて『東京スニーカー史』(立東舎)、『1995年のエア マックス』(中公新書ラクレ)を上梓。靴のサイズは28.5㎝。


クリスチャン ディオール TEL:0120-02-1947
エドストローム オフィス TEL:03-6427-5901
ビームス 原宿 TEL: 03-3470-3947

Photos:Yuichi Sugita
Stylist:Masayuki Ozawa
Composition&Text:Hisami Kotakemori
Illustration:Yoshifumi Takeda

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