今やオンオフ問わず、おしゃれな大人のワードローブに欠かせないスニーカー。本誌『東京スニーカー氏』の連載でもおなじみの小澤匡行さんが、毎日発売される数多の中から極私的なおすすめモデルを厳選。今回は存在感を増すキーンが「歩くためのギア」として発表した新型ウォーキングシューズ、6月に発売を控えるニューバランスの大人気モデル2002Rのミュールタイプ、そして本気トレランシューズブランドのコロンビアモントレイルから話題の新作をピックアップ。
01:KEEN|WK400
転がるように楽しく歩ける新テクノロジーを採用
「世の中の多くの人が描く“キーン=フェスのサンダル”というイメージが、僕の中ではだいぶ薄まって、今はWK400(ダブルケーフォーハンドレッド)のようなテック感のあるシューズに注目しています。WK400は歩くことを科学的に掘り下げた、KEEN.CURVE™(キーン・カーブ)テクノロジーを採用したウォーキングシューズ。転がるように楽しく歩けるのが魅力です。キーンの動画では、歩くことでストレスが減り、よりクリエイティブになれるとアピールしていたのが印象的でした。心と仕事にいいこのシューズありきで、コーディネートを考えるのもありなのではないでしょうか」(小澤)
キーンを代表する「ユニーク」を発明したローリー・ファースト Jrが、物理学と環境科学の博士号をもつ友人チーロ・フスコとKEEN.CURVE™テクノロジーを開発。足を包み込むアッパーとカーブした形状のハイテクソールユニットがスムーズな前進力を生み出し、新感覚の歩き心地を実現する。
02:New Balance|M2002RMG
人気のミュールがオフホワイトワントーンで
「スニーカーとサンダルの中間的なミュールが、ファッションとして定着した気がします。M2002Rのミュール型もすでに多くのカラーバリエーションが登場していますが、上品なオフホワイトがこの6月に発売になるそうです。今までのモデルと違って、アッパー、ソールからロゴまでワントーンのミニマルなルックスが個人的にうれしい。最近はルーズなソックスが戻ってきているので、ミュールであることをアピールできるように、ショーツといいバランスでコーディネートできたらと思います。ファッションの新しい形として取り入れるのがよさそうです」(小澤)
2010年にデビューしたUSA製「MR2002」を、アジア生産で復刻したM2002Rのミュールアレンジ。2022年に登場するや人気を博し、セレクトショップの別注なども展開されている。オフホワイトのワントーンで仕上げた今作は、コーディネートの振り幅の広さも魅力的。
03:Columbia Montrail|MONTRAIL TRINITY AG
デザインもテクニカルなトレランシューズ
「10年以上前から、トレイルランニング分野で革新的だったモントレイル。当時、それを知った僕は、マウンテンマゾヒストやバハダのミッドカットやブーツタイプを街履きしたり、ロケで愛用していました。コロンビアモントレイルになってからは、あまりチェックしていなかったんですが、この春登場したモントレイルトリニティー エージーは、だいぶテクニカルな見た目に変わっていました。トレラン界で求められるポジションは、今も変わっていないようです。タウンユース離れしたこういうシューズを、狙わずに合わせるのが逆におしゃれなのかも? と思ったりします」(小澤)
オールラウンド対応のトレイルランニングシューズ。ポリエステルメッシュに「Haptic Print(ハプティックプリント)」を施すことで外部からの衝撃から足を守り、軽量化を実現。左右非対称のシューレーシング設計、2層構造のミッドソールなど独自のハイテクを駆使して、本気ランナーにも高評価される一足に。
キーン・ジャパン https://www.keenfootwear.jp/ja-jp/
ニューバランスジャパンお客様相談室 TEL:0120-85-7120
Stylist:Masayuki Ozawa
Composition&Text:Hisami Kotakemori
Illustration:Yoshifumi Takeda