今やオンオフ問わず、おしゃれな大人のワードローブに欠かせないスニーカー。本誌『東京スニーカー氏』の連載でもおなじみの小澤匡行さんが、毎日発売される数多の中から極私的なおすすめモデルを厳選。今回はGORE-TEX仕様&ミシュランソールとハイスペックなミズノ×ノンネイティブのコラボスニーカー、イタリアンフットウエアブランドの大人トレッキングランニングシューズ、スニーカーシーンでも脚光を浴びるオークリーの新作を紹介。
01:SESA Footwear|JUNEAU
伊ブランドで見つけた大人のアウトドアスニーカー
「セサ フットウェアはイタリアのブランド。このアウトドア調スニーカー『ジュノウ』は定番展開されているみたいです。ベージュと黒は個人的に好きな配色ですが、あまりないんですよね。トラ紐に軽量ヴィブラムソールでトレッキングシューズ風の趣ながら、ライニングはレザーと大人向けの仕様です。ランニングシューズのディテールを融合した“ありそうでない”デザインや、トレンド感があって落ち着いた印象というのは、まさにUOMOのテイストだと思いました」(小澤)
イタリアのマルケ地方で1976年に創業されたモカシン工場の、ファクトリーブランドとして2020年に始動したセサ フットウェア。ナチュラルカラーと黒のコントラストが上品な『ジュノウ』は、ヌバックとナイロンのコンビアッパーにビブラム社製のアークティックグリップソールを採用。履いてみれば、そのつくりのよさがわかる。
02:MIZUNO×nonnative|WAVE MUJIN TL GTX
ボトムスと一体化する洗練されたデザイン
「ノンネイティブが手がけるシューズのよさは、ボトムスとのシームレスな一体感にあると思います。このウェーブ ムジンTL MID GTXもプロダクト単体で見ると斬新なルックスですが、ノンネイティブのパンツに合わせると悪目立ちすることもなく、スッとなじむデザイン。デザイナーの藤井(隆行)さんがベージュ系の色が好きということもあり、今回もベージュとグレーのニュアンスカラーで都会的なスニーカーになりました。これだけでも十分靴として魅力的なのに、GORE-TEX仕様、ミシュランソールなどハイスペックな味付けをしてくるあたりはさすがですよね」(小澤)
構想から4年の歳月をかけて完成したハイブリッドシューズ。「ミッドカットのブーツシルエットで、GORE-TEXファブリクスを搭載した、シューレースのないシューズ」という命題のもと、試行錯誤を重ねて足首からフィットするニットアッパーのブーツスニーカーに。ワントーンのヴィンテージカーキカラーが、上品な佇まいを実現。
03:OAKLEY|LIGHT SHIELD
ライト&ハイテクなハイブリッド感が魅力
「昨年ブレインデッドとのコラボレーションで発表したスリッポンがブレイクして、スニーカーシーンで脚光を浴びたオークリー。そこから改めてシューズをチェックするようになりました。2000年代前半にファッション業界内でひっそり流行っていたオークリーのタクティカルブーツを持っていたので、サングラス以外ではそのイメージが強かったんですが、2023年春夏の新作として登場したこのライトシールドのブラウンカラーには、そんな当時の空気感を感じました。ソールの重厚感に対してアッパーがライトという不思議なバランスも、オークリーだからという今っぽさがあります」(小澤)
伸縮性の高いライクラ素材のゲイターを内蔵した、脱ぎ履きしやすいデザイン。丸紐や厚めのヴィブラムソール、トウとヒールの補強ラバーがアウトドアムードを添える。カーキ系の配色はミリタリーなニュアンスもあり、シンプルなコーディネートのアクセントに最適。
Stylist:Masayuki Ozawa
Composition&Text:Hisami Kotakemori
Illustration:Yoshifumi Takeda