今やオンオフ問わず、おしゃれな大人のワードローブに欠かせないスニーカー。本誌『東京スニーカー氏』の連載でもおなじみの小澤匡行さんが、毎日発売される数多の中から今大人が選ぶべきモデルを厳選。今回はナイキのリアクトソールを搭載した新作トレランシューズ、グラフペーパーの「シュレーダー邸」のカラーパレットを取り入れたコラボスニーカー、Y2Kカルチャーを落とし込んだプーマの新作を紹介!
01:NIKE|REACT PEGASUS TRAIL 4
ネオンカラーも今どきな新作トレランシューズ
「ナイキのリアクトソールはすごく好きで、搭載されたランニングシューズを愛用しています。最近は、代々木公園のトレラン用不整地コースを走っていますが、そこがすごく滑るんですよ。だからこのトレラン用のナイキ ペガサス トレイル 4をぜひ試したい。ランニングウエアは普段と同様にモノトーンが主体なので、足元にこのぐらいの色があったほうが、コーディネートもしやすいんです。僕の好きな海外の雑誌に、シンプルなタートルネックとスラックスにテクニクカルなシューズを合わせた女性のファッション写真が掲載されていました。僕もそんな着こなしをやってみたいので、私服でもこの配色は活躍しそうです」(小澤)
エンジニアードメッシュアッパーにネオンカラーの配色が新鮮な、今シーズンの新作トレイルランニグモデル。ナイキ リアクトを搭載した軽量フォームに、地面をしっかりグリップするトラクションパターンのラバーアウトソールで、オフロードを飛ぶように走れる。
02:Graphpaper|MIZUNO WaveRider β for Graphpaper
シュレーダー邸のカラーパレットをスニーカーに
「オランダの建築家ヘリット・リートフェルトの、世界遺産にも登録されているシュレーダー邸のカラーパレットを落とし込んだ、グラフペーパーらしいスニーカーです。スニーカーを建築や家具のようなものと結びつける“スニーカーカルチャー”とは違うアプローチを、僕はとても大事だと思っています。ミズノのウエーブライダーはハイパーランシューとしておなじみですが、グラフペーパーのアイデアを表現しやすいモデルでもあったんでしょうね。ミズノのスニーカーはデザインとしても優秀なものが多いので、これをきっかけにいろんなミズノを見てもらえたらいいですね」(小澤)
ミズノのランニングシューズを代表する「ウエーブ」シリーズの最新モデル、ウエーブライダーベータがベース。シュレーダー邸の外壁のグレーとホワイトをベースカラーに、細かなパーツにアクセントカラーのイエロー、レッド、ブルーをあしらったモダンな配色が秀逸だ。
03:PUMA|VELOPHASIS PHASED
大人にこそ似合うY2Kムードのニューモデル
「プーマの2000年代のランシューに着想を得た新しいスニーカーです。スケプタというグライムロックのラッパーがこれの黒を履いていたのを見て、『ベロファシス』というモデルを知りました。彼はもともと、ナイキと契約していたんですよ。それがプーマを履いていたので『お!』と目に留まりました。いつの時代もスニーカーのカルチャーはラッパーがつくり出しています。だからヨーロッパのファッションのいい雰囲気を取り入れているイギリス人である彼のセンスは、日本人にも通じる気がして。スケプタがプーマを履くという意味は大きいと思います」(小澤)
Y2Kのトレンドをプーマのアーカイブに落とし込んだハイブリッドモデル。2000年代のインターネットカルチャーにインスパイアされた、シルバーを基調としたカラフルな配色にもセンスが光る。ハニカム メッシュアッパーと合成素材のオーバーレイ、ヒールには半透明の成形TPUピースというデザインがフューチャリスティックなイメージを強調している。
「大人の春スニーカー」のおすすめはコレ!
グラフペーパー 青山 TEL:03-6418-9402
プーマ お客様サービス TEL:0120-125-150
Stylist:Masayuki Ozawa
Composition&Text:Hisami Kotakemori
Illustration:Yoshifumi Takeda