今やオンオフ問わず、おしゃれな大人のワードローブに欠かせないスニーカー。本誌『東京スニーカー氏』の連載でもおなじみの小澤匡行さんが、毎日発売される数多の中から今大人が選ぶべきモデルを厳選。今回は今週末に発売されるナイキとニューバランスのビッグコラボをスクープ! 定番ではコンバース オールスター J OXの2023年ニューカーラーをピックアップする。
01:New Balance for BEAMS |M2002R GTX SP
洗練されたミリタリートレーナーの風貌
「メッシュアッパーゆえ雨の日に敬遠しがちなニューバランスが、GORE-TEX®仕様になることは喜ばしいことですが、今回のビームス別注の本質はそこではありません。ファッション好きに人気の2002Rを、チャコールとオリーブのトーナルカラーで仕上げています。ニューバランスをワントーンにすると匿名性が高くなって、洗練されたミリタリートレーナーのような雰囲気。このところハイテクブームが再燃していますが、少し重たく感じるテクノロジーが今よくて、この2002Rにはそんなムードもあります」(小澤)
タンやヒールにさり気なく配されたビームスのコーポレートカラー、オレンジが目を引くワントーンの2002R。ヌバックとメッシュの異素材のコンビネーション、ハイテク感を高めるN ERGYとABZORBを搭載したソールユニット、透湿防水機能のGORE-TEX®仕様とリアルにハイテク。
02:UNION × JORDAN|AJKO 1 LOW SP V2
エア ジョーダンの廉価版をローカットで
「AJKOはエア ジョーダンの廉価版として1986年に登場したキャンバスアッパーのハイカットスニーカー。1990年代に原宿の古着屋のレジの後ろに陳列されていた高額なヴィンテージを思い出します。おそらくオリジナルにローカットは存在しておらず、ローモデルが出るのはこのユニオンコラボが初じゃないかな。OGオマージュなキャンバス版もありますが、大人っぽいレザーをチョイスしました。今回何がいいって、トラックスーツやスウェット上下などアパレルが出るんです。そこも含めて80’sっぽいコーディネートを楽しみたいですね」(小澤)
ユニオンのディレクター、クリス・ギブスは、AJKO HI モデルへのオマージュとして、INSTANT CLASSIC(=発表された瞬間に歴史に残る大傑作)」になりえるLOW TOP バージョンをコラボレーションで製作。ヒールには「AJKO WING」のロゴも同色で配された、クリーンかつクラシックなデザインが秀逸だ。スウッシュは取り換え可能で、レザーバージョンには厚みのあるやわらかなスエード素材のネイビーとグリーンが付属。
03:CONVERSE|ALL STAR J OX
Jモデルなら鮮やかカラーも大人モードに
「僕が好きなMADE IN JAPANモデルの2023年春夏カラーで、明るいブルーが出ました。個人的にはハイカットよりローカット派で、いい色が出たら買ってしまうので、だいぶ貯まっています。このブルーは古着屋さんにありそうな色だなというのも、惹かれたポイント。ユース感もありますが、小さめのラバートウキャップやきれいなフォルムが、大人っぽく見せてくれます。春にはこういう色をうまく履きこなせたらいいなと思っています」(小澤)
日本製ならではの小ぶりな半円型トウがアイコン。風合いのあるコットンシューレースなど、80年代のクラシックなオールスターを踏襲したデザインにファンが多い。鮮やかな発色にも古きよき時代のムードが漂う。黒や白を持っているなら、今季はぜひブルーにトライしてほしい。
「大人スニーカー」のおすすめはコレ!
ビームス 原宿 TEL:03-3470-3947
UNION TOKYO TEL:03-6434-5510
Stylist:Masayuki Ozawa
Composition&Text:Hisami Kotakemori
Illustration:Yoshifumi Takeda