今やオンオフ問わず、おしゃれな大人のワードローブに欠かせないスニーカー。本誌『東京スニーカー氏』の連載でもおなじみの小澤匡行さんが、毎日発売される数多の中から今大人が選ぶべきモデルを厳選。今回は人気再燃のメレルから、フレッシュなジップデザインをセレクト。トレンドのフレアパンツに合わせたくなるブラックスニーカーもお見逃しなく。
01: MERRELL|ATB ZIP GORE-TEX®
機能的で品のよさも備えたジップスニーカー
「クラークスのワラビーなど、2000年前後に流行った靴が最近リバイバルしています。それで、当時一大ブームを巻き起こしたジャングル モックが気になってメレルを調べたら、こんなフレッシュなモデルが出ていることを知り、食指が動きました。服ではジップがひとつのトレンドになっていますが、スニーカーにも確実にきていますね。ジップは“履きやすい”のキーワードでもあり、他社からもいろいろ出ています。品のいいハイテク感ではメレルがダントツかと」(小澤)
ATBはAll Terrain Boot(全地形対応ブーツ)の略称。ファットなシルエットをホワイトのワントーンでクリーンなルックスに仕上げた。ゴアテックス搭載、外周とセンターシームにはTPUフィルムを施すなど防水仕様で、雨天時も安心して履くことができる。さまざまなパートにリサイクル素材を使用している点にも注目。
02:New Balance|XC-72
レトロフューチャー感を体現するオール黒
「XC-72はフランスのファッションブランド、カサブランカもオールホワイトで別注していますが、黒のワントーンならこのゴツゴツしたソールもイケる気がしました。70年代のニューバランスのヘリテイジを今っぽくアレンジしたこのモデルは、旬のブーツカットパンツにもマッチします。僕の好きな991は合わないんですよね。革靴ではなくスニーカーに踏みとどまって、今のパンツのシルエットを楽しみたい人にはおすすめです」(小澤)
ノスタルジックな70年代のランニングシューズをベースに、ビッグロゴやレイヤードスタイル、無骨なソールユニットで印象的にアレンジ。細身のアッパーにフレアソールの今っぽいフォルムが、セットアップからカジュアルまで着こなしの鮮度を上げてくれる。
03:and wander|SALOMON XT-6 for and wander
トレランシューズを都市モードにアレンジ
「アンドワンダーって、実はアウトドアや都市生活を哲学的にとらえている硬派なブランドなんだな、と最近思って。サロモンに別注できるということが、その事実を証明している気がしました。しかも選んでいるのは、僕が好きなXT-6。12月前編ではインラインのものを紹介しましたが、同じモデルには見えないところがまたスゴい。パリで評判のセレクトショップ、ザ・ブロークン・アームがサロモンをピックアップしているように、アンドワンダーも感度高めの店に選ばれている点は共通しています」(小澤)
XT-6はトップアスリートとともに開発する「S-LAB」シリーズのトレイルランニングシューズがベース。ファッション性を重視する “サロモン・アドヴァンスド”ラインの一足だ。アンドワンダーの別注はブラックベースのモダンな配色が魅力。夜間の視認性を上げるリフレクターが、部分的に使われているのも高ポイント。
ニューバランスジャパンお客様相談室 TEL:0120-85-7120
丸紅フットウェア TEL:03-3665-1789
Stylist:Masayuki Ozawa
Composition&Text:Hisami Kotakemori
Illustration:Yoshifumi Takeda