2022.01.08

メレルの上品ゴアテックス、ニューバランスのオール黒…。東京スニーカー氏が選ぶ、買うべき大人スニーカー3選

今やオンオフ問わず、おしゃれな大人のワードローブに欠かせないスニーカー。本誌『東京スニーカー氏』の連載でもおなじみの小澤匡行さんが、毎日発売される数多の中から今大人が選ぶべきモデルを厳選。今回は人気再燃のメレルから、フレッシュなジップデザインをセレクト。トレンドのフレアパンツに合わせたくなるブラックスニーカーもお見逃しなく。

メレルの上品ゴアテックス、ニューバランスの画像_1

01: MERRELL|ATB ZIP GORE-TEX®

メレルの上品ゴアテックス、ニューバランスの画像_2
メレルの上品ゴアテックス、ニューバランスの画像_3
スニーカー¥18,480/メレル(丸紅フットウェア)

機能的で品のよさも備えたジップスニーカー

「クラークスのワラビーなど、2000年前後に流行った靴が最近リバイバルしています。それで、当時一大ブームを巻き起こしたジャングル モックが気になってメレルを調べたら、こんなフレッシュなモデルが出ていることを知り、食指が動きました。服ではジップがひとつのトレンドになっていますが、スニーカーにも確実にきていますね。ジップは“履きやすい”のキーワードでもあり、他社からもいろいろ出ています。品のいいハイテク感ではメレルがダントツかと」(小澤)


ATBはAll Terrain Boot(全地形対応ブーツ)の略称。ファットなシルエットをホワイトのワントーンでクリーンなルックスに仕上げた。ゴアテックス搭載、外周とセンターシームにはTPUフィルムを施すなど防水仕様で、雨天時も安心して履くことができる。さまざまなパートにリサイクル素材を使用している点にも注目。


02:New Balance|XC-72

メレルの上品ゴアテックス、ニューバランスの画像_4
メレルの上品ゴアテックス、ニューバランスの画像_5
スニーカー¥13,200/ニューバランス(ニューバランスジャパンお客様相談室)

レトロフューチャー感を体現するオール黒

「XC-72はフランスのファッションブランド、カサブランカもオールホワイトで別注していますが、黒のワントーンならこのゴツゴツしたソールもイケる気がしました。70年代のニューバランスのヘリテイジを今っぽくアレンジしたこのモデルは、旬のブーツカットパンツにもマッチします。僕の好きな991は合わないんですよね。革靴ではなくスニーカーに踏みとどまって、今のパンツのシルエットを楽しみたい人にはおすすめです」(小澤)


ノスタルジックな70年代のランニングシューズをベースに、ビッグロゴやレイヤードスタイル、無骨なソールユニットで印象的にアレンジ。細身のアッパーにフレアソールの今っぽいフォルムが、セットアップからカジュアルまで着こなしの鮮度を上げてくれる。



03:and wander|SALOMON XT-6 for and wander

メレルの上品ゴアテックス、ニューバランスの画像_6
メレルの上品ゴアテックス、ニューバランスの画像_7
スニーカー¥27,500/アンドワンダー

トレランシューズを都市モードにアレンジ

「アンドワンダーって、実はアウトドアや都市生活を哲学的にとらえている硬派なブランドなんだな、と最近思って。サロモンに別注できるということが、その事実を証明している気がしました。しかも選んでいるのは、僕が好きなXT-6。12月前編ではインラインのものを紹介しましたが、同じモデルには見えないところがまたスゴい。パリで評判のセレクトショップ、ザ・ブロークン・アームがサロモンをピックアップしているように、アンドワンダーも感度高めの店に選ばれている点は共通しています」(小澤)


XT-6はトップアスリートとともに開発する「S-LAB」シリーズのトレイルランニングシューズがベース。ファッション性を重視する “サロモン・アドヴァンスド”ラインの一足だ。アンドワンダーの別注はブラックベースのモダンな配色が魅力。夜間の視認性を上げるリフレクターが、部分的に使われているのも高ポイント。


小澤匡行プロフィール画像
小澤匡行
「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。スニーカー好きが高じて『東京スニーカー史』(立東舎)、『1995年のエア マックス』(中公新書ラクレ)を上梓。靴のサイズは28.5㎝。


アンドワンダー TEL:03-5787-3460
ニューバランスジャパンお客様相談室 TEL:0120-85-7120
丸紅フットウェア TEL:03-3665-1789

Photos:Yuichi Sugita
Stylist:Masayuki Ozawa
Composition&Text:Hisami Kotakemori
Illustration:Yoshifumi Takeda

RECOMMENDED