今やオンオフ問わず、おしゃれな大人のワードローブに欠かせないスニーカー。本誌『東京スニーカー氏』の連載でもおなじみの小澤匡行さんが、毎日発売される数多の中から今大人が選ぶべきモデルを厳選。今回は文化系アウトドアにマストなサロモンが登場。冬にぴったりのスエードアッパーやプリマロフトのスニーカーも見逃せない。
01:SALOMON|XT-6 FT
引き算のあんばいが理想的でテンションも上がる!
「サロモンのスニーカーが欲しいけれど、何を買ったらいいのかわからないという話をよく聞きます。僕はトレイルのカテゴリーから選ぶことが多く、サイドのレイヤーなどがあまり目立たないものを選んでいます。XT-6 FTはパフォーマンスシューズをシティ用にアレンジしたスニーカー。だから僕が消去法で選ぶような、削ぎ落されたデザインに最初からなっています。黒×グリーンの配色は普段の格好に合わせやすく、アクティブに動く日に履くとテンションも上がります」(小澤)
2013年に発売され、世界的ウルトラランナーに愛されるXT-6のSNEAKERSライン限定モデル。クイックレースなどサロモン独自の機能を備えつつ、透過性のメッシュアッパーを使用したスッキリしたデザインで、履きやすさとファッション性を両立している。
02:WALSH|ENSIGN CREPE
革靴的感覚の上品なMade in UKスニーカー
「生産国を意識して買うのはニューバランスぐらいなんですが、ウォルシュはイギリス製という点を高く評価しています。このスニーカーはソールもクレープソールで、どこか革靴っぽいんですよ。つくりの良さを重視してトレンドに迎合していないから、時代が回ってきたときにいつでも履くことができます。スタメンにはならないけれど、3割打てる代打的存在。ラスト(木型)も細いしすごくきれいな靴だから、履いていると品がよく見えます」(小澤)
英国北部のボルトン市を拠点にするウォルシュ。1981年にニューヨークマラソンに参加するボルトンチームのためにつくられたランニングシューズ、エンサインをスエードアッパーとクレープソールで革靴風にアップデート。ハンドメイドならではの希少な英国製スニーカーには、タイムレスな魅力がある。
03:L.L. Bean|Ultralight Primaloft Waterproof Slip-Ons
プリマロフト入りで防水仕様の使えるスリッポン
「ダウンシューズの流行を鑑みて、たまにはこんなスニーカーもよいかなと思ってピックアップしました。防水仕様のダウンシューズは意外に少ないんです。これは機能綿のプリマロフトが入っていて、しかも防水。踵を踏んでサンダル風にも履けるので、近所にちょっと出るときもよさそうです。エル・エル・ビーンは王道定番の多いブランドだからこそ、こういう“じゃない”ニッチなセレクトがセンスの見せ所なのではないでしょうか」
ぼってりとしたシルエットも愛らしい、スリッポンシューズ。アッパーはリップストップナイロン、独自の防水透湿素材TEK2.5を採用したフリースライナーで暖かく、快適な履き心地。雨や雪の浸入を防ぐラバーのマッドガード、グリップ力の高いゴム製アウトソールと悪天候でも心強い。
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サロモン コールセンター TEL:03-6631-0837
L.L.Beanカスタマーサービスセンター TEL:0422-79-9131
Stylist:Masayuki Ozawa
Composition&Text:Hisami Kotakemori
Illustration:Yoshifumi Takeda