adidas Originals|COUNTRY JAPAN
日本でつくられていたカントリーをリスペクト
「アディダスの中でカントリーはあまり履いてこなかったんですよね。高校生の僕には白×グリーンのあの王道の配色を履きこなすのが難しかった。理想としていたヴィンテージデニムの雰囲気にも合わず、敬遠していました。唯一持っていたのが1996年か1997年頃につくられていた日本製のカントリー。購入したのは、もっと後の話ですが。
アディダスが一時期、カントリーやスーパーバスケットといったモデルを日本の工場でつくっていたんです。カンガルーレザーという高級でやわらかい革を使っていたこともあり、スニーカーファンの間では一目置かれるクオリティでした。今はもう、探している人はいないかもしれませんが、その後値段も高騰して。このカントリー ジャパンは、おそらく、そのときの日本製をルーツにしているのだと思います。
つま先のトリムの短さとか土踏まずのえぐれ方、ソールのハの字の型押しや革の余り方も、現行品にしてはちょっとヴィンテージっぽいんですよね。白×グリーンの鉄板カラーではなくて、ベージュ×ブラウンというウォームカラーも僕的にはありがたい。スエードだから上品だし、赤いニットあたりに合わせたいと思います」(小澤)
1970年にクロスカントリー競技用に登場し、その後も多目的なトレーニングシューズとして愛されてきたカントリー。フルガムラバーのアウトソールが特徴だ。カントリー ジャパンは、かつて日本でつくられていたプレミアムモデルに敬意を表した新作。ピッグスキンヌバックアッパーとレザーのコンビネーネーションに、半透明のガムラバーソールで今どきのルックスに。
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「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。近著に『1995年のエア マックス』(中央公論新書)。スニーカーサイズは28.5㎝。