Maison Margiela|“SPRINTERS”

飾っておきたくなるアートピースのようなスニーカー
「60年代のまだ未発達な、進化を遂げる前のランニングシューズやスパイクのデザインを取り入れた、メゾン マルジェラの新作スニーカーです。当時はアッパーにナイロン素材を使うのが主流だったはずですが、それをコットンドリルにしているのがファッショナブルだし、当時のものにもないようなレトロな雰囲気を醸し出してます。メゾンのヴィンテージのドレスを見ているような感覚です。
素材の使い方だけでなく、さらりとユーズド加工を施していてスエードがケバ立っていたり・・・細部を見ていると靴の形をした洋服のような感じがしてくるんです。僕はスニーカーを飾りたいとか見ていたいといった感情は普段持たないんですが、これはショーケースに入れておきたい。そう思えるようなアートピースだと思います。

今の靴だけど、そうは見えない。飾って様になりそうな靴という点からも、感覚的にスニーカーじゃないんですよね。スポーツシューズへのオマージュのようでいてモードになっている。かなりモダンに見えるのではないでしょうか」(小澤)

「スプリンターズ」は、ヴィンテージ加工を施したコットンドリル×レザーアッパーのロートップスニーカー。ヒールには毛足の長いスエードがあしらわれ、シュータンにはメゾンのフットウェアコレクションを示す「22」を丸で囲んだナンバリングディテールも。トレンドの薄底シューズを、メゾン マルジェラ流にモダンにアレンジしている。
マルジェラ ジャパン クライアントサービス
TEL:0120-934-779

エディター
小澤匡行
「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。近著に『1995年のエア マックス』(中央公論新書)。スニーカーサイズは28.5㎝。