2025.02.22
最終更新日:2025.02.22

【大人の白スニーカー】選ぶべきは「ナイキ」か「プーマ」。エディター激推しの新作4選

この春にヘビロテする白スニーカーを探しているなら、ナイキとプーマのアイテムをチェックしておくべし。スニーカーに造詣の深いエディターの小澤匡行さんがピックアップした4型なら、周りと差がつくスタイルを構築できるはず。

01:PUMA|PALERMO PREMIUM

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スニーカー¥14,850/プーマ(プーマ お客様サービス)

大人が履けるフラップ付きテラススニーカー

「最近のプーマは韓国のアーティストやブランドとのつながりを大切にしていて、若いターゲットに対していいアプローチをしています。でも僕にとっては、どこか大人っぽさやファッション感があるブランド。いつも“ローテクでカルチャーがあるのに何となく大人っぽい”、そんな視点でスニーカーを探しているので、このパレルモ プレミアムは響きました。

今のサッカーカルチャーのトレンドでフックアップされたパレルモは、1981~1982年の短期間しか生産されていなかったモデルだと知りました。天然のシボ革と合皮を組み合わせ、ヌメっとした質感に仕上げています。オリジナルに忠実だからいいわけではなく、クラシックなプーマの魅力をうまく残しつつモダンにアップデートされているのが出色。

オリジナルのパレルモにはフラップがありませんが、パレルモ プレミアムは取り外しできるフラップが付いています。折り返したシュータンは旬のディテールであり、UOMO世代が好きだったであろう、2000年頃のジルサンダー×プーマのコラボモデルを思い出させてくれて、大人が取り入れるのにもパレルモ プレミアムはおすすめです」(小澤)

02:PUMA|GV SPECIAL LMC

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スニーカー¥22,000/プーマ(プーマ お客様サービス)

2000年代のテイストをミックスした感度の高いコラボ

「韓国のストリートブランド、LMC(エルエムシー/LOST MANAGEMENT CITIES)とのコラボレーションモデルです。LMCについては詳しいことは知りませんが、韓国ブランドのコラボは、以前紹介したミズノのウエーブ ライダー 10のときもそうでしたけど、ファッションの文脈でシンプルに今っぽいことをやってくれるので、UOMO読者には取り入れやすいと思います。

プーマのカップソール系の靴は、過去にダンスやヒップホップのカルチャーと絡んでいたこともあり個人的にも好きです。GVスペシャルは僕の中では90年代のイメージが強いところに、2000年代のトレンドであるシルバーのカラーウェイをミックスしていている点で新鮮に感じました。インラインのGVスペシャルをファッションとして取り入れるのはハードルが高いけれど、これなら合わせやすいと思います。

上から見たときのパンチングのデザインが好きで、僕がもともと好きなGVスペシャルのよさをこれだけ引き出してくれています。韓国、と聞くと自分にはちょっと若いかな、と思うこともあるんですが、自分の感性にフィットするなら、コラボとか気にせずにどんどん選んでしまってよいのではないでしょうか」(小澤)

03:NIKE SPORTSWEAR|NIKE WAFFLE NAV

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スニーカー¥11,330/ナイキ(NIKE カスタマーサービス)

「何それ?」と聞かれる掘り出しものを探す楽しみ

「サカイ×ナイキLDワッフル以降、レトロなランニングシューズをツイストした新型がいろいろ発売されるようになりました。ソールが厚底だったり、どこかパーツが誇張されていたり。買いやすい値段のものがいろいろあって、デイブレイクをイメージしたこのワッフル ナビもそのひとつ。

ナイキに限ったことではないですが、常にインラインで面白いシューズを探すことを楽しんでいます。スニーカーを買う人は、人気モデルの復刻や新色を探すことが多いと思いますが、まだ無名のモデルを選ぶのもひとつのハズしになっていいんじゃないでしょうか。『何、それ?』って言われるような掘り出しものが見つかるので、皆さんにもぜひチェックしてほしい。

どこかモダンに見えるワッフル ナビに惹かれたのは、巻き上がったトウやワッフルソールなど、昔のランニングシューズのパターンを踏襲した、ナイキのDNAを守ったデザインだからだと思います。こういうスニーカーが意外に履きやすかったりするんですよね」(小澤)

04:NIKE BODE|ASTROGRABBER SP

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スニーカー¥21,230/ナイキ×ボーディ(NIKE カスタマーサービス)

70年代のトレーナーというチョイスが秀逸

「ナイキから久々の大物コラボが登場しました。ボーディはアンティークのテキスタイルを使った、クラフト感のあるデザインが得意なN.Y.のメンズブランドです。アストログラバーという1970年代のトレーナーをベースモデルに選んでいるのが、ブランドの世界観に合っていてすごくいいなと思いました。デザイナーとのコラボは、ピックアップするモデルに提案があることが大事な気がします。

女子の間では70年代のトレーニングシューズがトレンドということもあり、エア フォース 1やダンクのようにみんなの定番ではありませんが、男子も今だからこそトライできるチョイスではないかと。巷ではブランドビジュアルになったブラックレザーのBlack and Coconut Milkが話題を集めています。僕個人としては、アストログラバーと同時期に発売されたMVPというメッシュアッパーのモデルを持っていたという懐かしさもあり、Light Cream and Blackのほうが気になります。

アストログラバーは70年代に普及し始めたAstroTurf(アストロターフ)という人工芝用のトレーニングシューズとして開発されました。当時のカリフォルニア大学のアメリカンフットボールのコーチがビル・バウワーマンにワッフルソールのトレーナーをつくってほしいと依頼したことで生まれたというエピソードもあります。コットンをメッシュ状に編むというのがいかにも70年代のスニーカーという感じがして好きなんですよね。そんなオリジナルのムードを履きこなせたらいいなと思っています」(小澤)

小澤匡行プロフィール画像
エディター
小澤匡行

「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。近著に『1995年のエア マックス』(中央公論新書)。スニーカーサイズは28.5㎝。

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