01:DRX DEFY GRVL
ロードも砂利道も行けるランニングシューズ
「サロモンの24FWのニューモデルとして登場したDRX ディファイグラベル。デビューシーズンに出たデンマークのサイクリングウェアブランド、PAS NORMAL STUDIOSとのコラボレーションカラー、オリーブをこの秋冬はよく履いています。みんなが好きなハードでプロテクトされたモード感のあるサロモンではありませんが、僕はとても気に入ってます。
DRX ディファイグラベルの魅力はロードや芝を走って、そのまま砂利道やトレイル、自転車も行けるところ。オールマイティな機能がソフトなデザインにまとまっていて、自分のライフスタイルにフィットしました。
ジムのトレッドミルのディスプレイで、ランニングコースの画面を選択できるんですが、ある日サンフランシスコの景色で走ってみたとき、街中から山、野原や川へと画像が変わっていくんですよ。そういう感じって実際の日本のランにはないから、いかにも欧米のシューズらしい、このコンセプトはいいなと思いました。僕は出張などで海外に行ったときも走るので、DRX ディファイグラベルの何でもカバーできる色が出たらまた欲しいなと思います」(小澤)
02:Snowclog Advanced
カラーリングも魅力的なゲーター付きモックシューズ
「夏用のスライドモックがよかったので、冬用を探してサロモンに行ったところ、このゲーター付きのモデルが出ていました。見た瞬間、これはありだなと。2WAYで履けるところはもちろん、このカラーにひと目惚れです。取り外しできるゲーターは防水機能付きで、フックでソールに留めるデザイン。これを付けることで、雪や雨を防げるようになっています。
センターには止水ファスナーが付いていて、脱ぎ履きも簡単だし、ゲーターを外せばメッシュニットアッパーのモックとして活躍してくれます。サロモンのアドヴァンスドラインだからテクノロジーをファッションとして昇華した仕様になっていますが、ゲーター付きというところに惹かれました。
自然からインスピレーションを受けたようなカラーリングの中でも、レディースっぽいこの淡いプラム系の色がいい感じです。ちょっとデザイナー色が強いシューズをサラッと履きこなせたらいいですね」(小澤)
03:X-ALPLTR
注目コラボから復活したトレッキングシューズ
「X-ALPLTR (エックスアルプレザー)は、トレッキングベースのライフスタイルシューズです。パリのセレクトショップTheBrokenArm(ザ ブロークン アーム)とコラボレーションした、バーガンティにピンクという配色のX-ALPLTRを少し前によく目にしましたが、そのモデルがインラインで復刻されました。トレッキングシューズらしく、コンタグリップのソールが搭載されていて、こういうハイテクとクラシックの中間を突いたサロモンは新鮮ですよね。
TheBrokenArmはサロモンと2015年からチームアップをはじめ、当時からサロモンのエッジィな部分にアプローチしてコラボモデルを手がけています。2年前にX-ALPLTRコラボが発売されたとき、2000年代初頭によく履いていたイタリアの登山靴ブランド、GARMONT(ガルモント)のようなヨーロッパ的なトレッキングブーツのデザインだなと思いました。サロモンといえばハイテク、というイメージに縛られていません。
今回そのモデルの、ベージュ×バニラのようなトレンド感のある配色がインラインから発売されると聞いて、おしゃれな人におすすめしたくて紹介しました。サロモンはパーツが多いのでいろんなカラーリングができますが、ミニマルに抑えています。アイコン的なデザインは際立させつつ、上品にパッケージしているのでとてもセンスがいいです」(小澤)

「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。近著に『1995年のエア マックス』(中央公論新書)。スニーカーサイズは28.5㎝。