大人が履きたいスニーカーといえば、やはりニューバランス。1906のコラボモデルや996のアニバーサリーモデルなど、注目の新作が次々と登場している。その中から、東京スニーカー氏こと小澤匡行氏が大人に似合う3型をピックアップ。
01:COMME des GARÇONS HOMME×New Balance|1906R
白×黒の2色でギャルソンらしさを表現
「ニューバランスの1906Rのハイテクモデルは若い世代よりも、意外とUOMO世代が履いているようです。クラシックなニューバランスを履き続けてきた世代だからこそ、このメッシュやTPUパーツの感じが新鮮に見えるんでしょう。こういうものをフューチャリスティックに履きこなせばいいなと思っていたら、コム デ ギャルソン・オムから白×黒配色が出ると聞いて。トリプルブラックもありますが、ここは逆張りで行くつもり。普遍的な白と黒の2色ですが、使い方が独特なんです。この2色だけでギャルソンらしさを表現できる面白さというは、ほかのスニーカーメーカーとのコラボレーションでも感じています」(小澤)
2009年に発売された1906の復刻モデル「1906R」を、コム デ ギャルソン・オムがタイムレスでモダンなスタイルに落とし込んだ。アッパーにプレミアムなレザーと粗いメッシュ、ヒールにはリフレクティブなアクセントを。パリでのジュンヤ ワタナベ マン 2023-24年秋冬ランウェイショーで発表されたように、モード×テックな着こなしと好相性。
02:New Balance|CM996 BK2
アナログのよさが残るNBの永久定番「996」
「996が35周年を迎え、記念イベントで登壇する機会もいただき、履いたり眺めたりする機会が増えています。進化目覚ましいニューバランスの中にあって、996はトレンドのフォルムではありませんが、アナログのいい部分がしっかり残っていて、なぜか古くさく見えない。中でも黒の996は僕の中では革靴に近い感覚。スニーカーに飽きてくると不意に履きたくなります。ほかのブランドの場合はハイテクとローテクなスニーカーでコーディネートが自然と変わります。NBはそんなこともなく、足元だけスイッチできるのもいいところです」(小澤)
1988年に99Xシリーズの第3弾として登場して以来、ニューバランスを代表するスタンダードモデルとしてロングセラーを誇る「996」。「CM996」はオリジナルのシルエットを再現したライフスタイルモデルとして、2019年に発売された。35周年となる今季はグレーや黒などベーシックな定番カラーを“ESSENTIAL PACK”としてフィーチャーしている。
03:New Balance|1906R CG
テックなデザイン&配色が今の時代にフィット
「1906 Rは去年復刻された品番で、オリジナルは2009年に発売されています。10月に今の時代のムードに合った、粗いメッシュアッパーのネオンカラーが新色で登場しました。試着してみたら上下黒の服装だったこともあってか、意外にも大人っぽく見えて。ネオンカラーや近未来的なモノは、“若さ”を取り入れるためのポイントになりがちですが、この1906R CGはそんなことにもならず。僕たちの感覚が変わったのか、デザインが進化したのか? 冬場のニットに合わせたりするのは、オールブラックよりもこんなネオンカラーのほうがよさそうな気がします」(小澤)
ニューバランスの創業年を冠した「1906」は、2000年代のランニングシューズを象徴するモデル。その名作を再構築した「1906R」の新色がこのグリーン×シルバー。メッシュアッパーにシンセティックレザーのオーバーレイで、テックな印象が際立つ。コーディネートをテッキーに仕上げたいとき大活躍。