2023.09.17

別注スタンスミス、バミューダ… 「大人のアディダス」2023年新作スニーカー3選【エディター厳選】

2023年もアディダスから多くの新作スニーカーが発売されている。その中から、UOMOプリント版の連載でもおなじみの「東京スニーカー氏」こと小澤匡行氏が、大人に似合う3モデルを厳選してピックアップ。

別注スタンスミス、バミューダ… 「大人のの画像_1

小澤匡行プロフィール画像
小澤匡行
「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。スニーカー好きが高じて『東京スニーカー史』(立東舎)、『1995年のエア マックス』(中公新書ラクレ)を上梓。靴のサイズは28.5㎝。

01:adidas originals|BERMUDA

アディダス_バミューダ_薄底ガムソールのローテクスニーカー
アディダス_バミューダ_アイランド・シリーズ
スニーカー¥16,500/アディダスお客様窓口 TEL:0570-033-033

ローテクなガムソールが今の気分にマッチ

「サンバがこれだけ流行っているので、アディダスの薄底のローテクスニーカーを履いていると、かなりの確率で『そのモデルは何?』と聞かれます。おしゃれ好きな人たちがローテクなアディダスの面白さに気づいて、いい流れがきているようです。バミューダは70年代に登場したアイランド・シリーズのひとつ。サイドにモデル名などが入っておらず、匿名性があるところもスタイリッシュ。何よりガムソールが今、ファッションとして合わせやすい。イエローの色みが少し強い気もしましたが、このバミューダもかなりいい感じです」(小澤)


バミューダ諸島のリラックスしたライフスタイルにインスピレーションを得た、クラシックなスニーカー。レトロなガムアウトソールにスエードのアッパー、フロッキー加工のスリーストライプスと素材のコンビネーションも絶妙だ。シンプルなコーディネートの足もとに合わせて、スニーカーを主役に。


02:adidas Originals|Stan Smith Lux

アディダス オリジナルス_スタンスミス_プレミアムレザー
アディダス オリジナルス_スタンスミス_エディフィス別注
スニーカー¥16,500/エディフィス新宿 TEL:03-5366-5481

プレミアムレザーのホワイト「スタンスミス」

「エディフィス恒例のアディダス オリジナルス別注です。セレクトショップの別注には定番をいかにファッショナブルにするか? という命題がありますよね。その中でもエディフィスは、定番に匿名性を持たせる色や素材の使い方を極めている気がします。オリジナルの存在感をナチュラルに薄めて、洋服にマッチする高級感や汎用性をプラスする。そんなことを愚直にやっているのがエディフィスのよさではないでしょうか。このスタンスミスも本革、レザーライニングでロゴなどはすべて型押しと。ナチュラルなホワイトの色みもオリジナリティがあります」(小澤)


「WHITE」をコンセプトにした今回のコラボレーション。ロゴを型押しでミニマルにするなどヴィンテージを現代的に表現し、プレミアムレザーでタイムレスなスニーカーに仕上げた。合わせる服を選ばず、スーツにもフィットし、カジュアルには品のよさを添えてくれる。


03:adidas Originals |CAMPUS SUPREME SOLE

アディダス オリジナルス_キャンパスシュプリームソール_アッパー
アディダス オリジナルス_キャンパスシュプリームソール_パフォーマンスロゴ
アディダス オリジナルス_キャンパスシュプリームソール_ヒール
スニーカー¥14,300/アトモス https://www.atmos-tokyo.com/

パフォーマンスロゴのファットなキャンパスに注目

「キャンパスシュプリームソールは、1999年にバスケットのパフォーマンスシューズとして登場しました。だからトレフォイルではなくパフォーマンスロゴがあしらわれています。藤原ヒロシさんのメンズノンノの連載『ア・リトル・ノーレッジ』(2001年6月号)に登場したり、ヨッピーさん(江川芳文)も履いていたりして、裏原宿界隈ですごい人気を博したそうです。当時僕はアメリカにいたので、裏原宿とは違う文脈でコーディネートを考えていました。だから今でも、こういうY2Kを象徴するファットなアディダスには、スポーティなセットアップを合わせたくなる。それで大人がどこまでカッコよく履きこなせるか? トライしたいと思います」(小澤)


90年代初頭にスケートシーンでブレイクしていたキャンパスに、ハイスペックなシュプリームソールを搭載。パフォーマンスシューズとして再構築し、バスケットボールプレイヤー向けに発売されたキャンパスシュプリームソール。1999年に発売され、日本では2000年代に裏原宿で人気を博した。24年ぶりの復刻では、当時のムードを再現すべくキャンペーンに窪塚洋介を起用。合わせてチェックしてほしい。



Text:Tetsu Takasuka

RECOMMENDED