ニューバランスのスニーカーは大人の足元の定番だけに、周りとの差別化が難しいもの。だが、UOMO本誌連載でもおなじみの「東京スニーカー氏」こと小澤匡行氏がピックアップしたこちらの3足なら、普通とはひと味もふた味も違う個性的なスニーカースタイルを構築できるはずだ。
01:New Balance|M2002RMG
人気のミュールがオフホワイトワントーンで
「スニーカーとサンダルの中間的なミュールが、ファッションとして定着した気がします。M2002Rのミュール型もすでに多くのカラーバリエーションが登場していますが、上品なオフホワイトがこの6月に発売になるそうです。今までのモデルと違って、アッパー、ソールからロゴまでワントーンのミニマルなルックスが個人的にうれしい。最近はルーズなソックスが戻ってきているので、ミュールであることをアピールできるように、ショーツといいバランスでコーディネートできたらと思います。ファッションの新しい形として取り入れるのがよさそうです」(小澤)
2010年にデビューしたUSA製「MR2002」を、アジア生産で復刻したM2002Rのミュールアレンジ。2022年に登場するや人気を博し、セレクトショップの別注なども展開されている。オフホワイトのワントーンで仕上げた今作は、コーディネートの振り幅の広さも魅力的。
02:COMME des GARÇONS HOMME|New Balance MT580
プレミアムな素材とグレイッシュトーンで洗練
「昨年末にもこの連載でヘクティク×ステューシー×ミタスニーカーズの復刻MT580を紹介しましたが、配色が変わるとイメージもまったく変わるという好例です。コム デ ギャルソン・オムの展示会で初めて見たときに『すごくいい配色!』と心を奪われました。それから半年以上経ちましたが、改めてこのオフホワイト×ライトグレーに自分の今の空気感が凝縮されていると感じました。革の質感がよくて重厚感があり、カラーリングはライト。これぞまさに大人のスニーカーといった仕上がりになっています」(小澤)
ニューバランスのオフロード用トレイルランニングモデルとして、1996年に登場したMT580。着地面積の広いフラットなソールが特徴で、安定性をサポートする“ROLLBAR(ロールバー)”を採用したのが画期的だった。今回のコラボではプレミアムな素材を使用し、オフホワイト、ライトグレー、チャコールグレーのカラーパレット「MOONBEAM」(掲載カラー)と「PHANTOM」で洗練したスニーカーに。
03:New Balance for BEAMS|M2002R GTX SP
洗練されたミリタリートレーナーの風貌
「メッシュアッパーゆえ雨の日に敬遠しがちなニューバランスが、GORE-TEX®仕様になることは喜ばしいことですが、今回のビームス別注の本質はそこではありません。ファッション好きに人気の2002Rを、チャコールとオリーブのトーナルカラーで仕上げています。ニューバランスをワントーンにすると匿名性が高くなって、洗練されたミリタリートレーナーのような雰囲気。このところハイテクブームが再燃していますが、少し重たく感じるテクノロジーが今よくて、この2002Rにはそんなムードもあります」(小澤)
タンやヒールにさり気なく配されたビームスのコーポレートカラー、オレンジが目を引くワントーンの2002R。ヌバックとメッシュの異素材のコンビネーション、ハイテク感を高めるN ERGYとABZORBを搭載したソールユニット、透湿防水機能のGORE-TEX®仕様とリアルにハイテク。