夏場の着こなしを爽やかに演出したいなら、やはり足元に選ぶべきは白スニーカー。UOMO本誌連載でもおなじみの「東京スニーカー氏」こと小澤匡行氏お墨付きのこちらの4足であれば、手に入れておいて損はない。
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01:PUMA|ギレルモ ビラス スペシャルエディション PRM
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大人っぽく履けるホワイトのGVスペシャル
「プーマ75周年の一環で発売されたオールホワイトのレザースニーカーです。テニスシューズのGVスペシャルがベース。GVは1970年代のテニス界のスター、ギレルモ・ビラスの略称です。これを見たときに、90年代後期のヒップホップ系ダンサーやラッパーが履いていたのを思い出しました。当時すでにプーマ スウェードやクライドがビースティ・ボーイズの影響でストリートに定着していたので、ハズしとしてGVスペシャルを履くって、センスがいいなと。僕もポロ ラルフ ローレンのスウェット上下なんかをGVに合わせていましたが、このオールホワイトを今また、大人っぽく履きたいと思います」(小澤)
プーマ75周年を記念して、プーマを代表するコートシューズを、タンやヒールのロゴまでオールホワイトにして、大人のスニーカーに仕上げた。ヒールにはプーマキャットと75のマーク、インソールにも大きく75の数字があしらわれスペシャル感を盛り上げる。
02:Maison Margiela|Feather Light Sneaker
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フラットソールのライトなスポーツシューズ
「アディダスやプーマ、ドイツブランドのレトロなスニーカーが面白い動きをしているせいか、僕の中でジャーマントレーナーがちょっとしたブームに。改めて履いてみたいなと思って定番展開しているメゾン マルジェラに行ったら、新作でこんなにソールの薄いスニーカーが出ていました。90年代のスポーツシューズに着想したモデルだそうですが、ディテールをそぎ落としたデザインはどこかフェミニン。ヒールの華奢な丸みも、また艶めかしくて…新しい発見がありました」(小澤)
カーフスキンとスエードアッパーに、薄いガムソールが印象的。シューレースパートのラフなカットワークもメゾン マルジェラらしい。ヒールバックには手仕事を象徴する1本の白いステッチがあしらわれている。
03:JIL SANDER|BASKET LO
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ホワイトのトーン・オン・トーンが冴える新色
「昨年も紹介した、ジル サンダーの定番スニーカーの新色です。真っ白でなくグレイッシュトーンをミックスした配色、レザーはクリーンなスムースレザーで、日焼けしたようなソールやメッシュとのコントラストが際立ちます。以前は起毛のライニングだったのも、レザーに変わりました。僕はこのスニーカーを上から見たところが好きで、シューレースまでの距離が狭いところも気に入っています。ちゃんと今っぽい部分を落とし込める要素がある靴なんですよね。定番でありながら、その時代にフィットできるデザインを生み出すのは意外に難しいと思います(小澤)
バルカナイズド製法によるカーフレザーとメッシュアッパーのローカットスニーカー。サイドにJil Sanderのロゴが型押しで入る。複雑なレイヤーのデザインだが、ワントーンで仕上げることでシンプルに。合わせる服を選ばない万能シューズに仕上がっている。
04:Reebok|Club C 85 Pump
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’80sの代表モデルを’90sディテールでアレンジ
「機能に強いこだわりがあるわけではないので、なんかしっくりきて心地よい。そういうローテクに出会えると、自分にとっての定番になる。そんなスニーカーのひとつがクラブシーです。今作はクラブシーでポンプというのが、意外にかわいいなと。ポンプをテニスボール風にデザインしていたり、ネオンカラーのあしらいにも当時の空気感があって好印象。スマートさが魅力のクラブシーですが、シュータンをファットにした今どきのアレンジも面白い。タンやヒールにあしらわれたチェッカー模様がちょっと若い感じですが、真剣に買おうか思案中です」(小澤)
80年代のアイコンスニーカーに、90年代のテクノロジーTHEPUMPをマッシュアップした新感覚デザイン。クリーンなホワイトにトレンド感のあるグリーンのあしらいもモダンだ。シンプルな夏の着こなしのアクセントにおすすめ。ユーモアのセンスもアピールできる。