季節や着こなしを問わず、大人の足元を引き締めてくれる優れものが黒スニーカー。この春も別注に新ラインと注目のアイテムが続々リリースされている。早めに本命の1足を手に入れておこう。
Onitsuka Tiger|MEXICO 66 GDX
日本のものづくりの素晴らしさを世界に発信していくオニツカタイガーのNIPPON MADEコレクション。 この度、日本のクラフツマンシップに先進のテクノロジーと現代的なエッセンスを融合させたGDXシリーズが新たに誕生。
こちらの「MEXICO 66 GDX」は、ブランドを代表するモデル「MEXICO 66」に素材使いや配色で上品さをプラスした、大人にふさわさしい品格を備えたスニーカーだ。
上質な日本製レザーを使用したアッパーや、刺繍で表現されたオニツカタイガーストライプなど、見慣れた定番モデルながらもワンランク上のクラス感が漂う。ホワイトとブラックのミニマルで潔い2色展開で、大人の着こなしとの相性も抜群だ。
HOKA|TC 1.0
地球にやさしく環境に配慮したシューズがさまざまなブランドから数多く発表されている昨今。ホカ(HOKA)からも既存のロードランニングシューズをベースとした最新進化系サステナブルモデル「TC 1.0」が誕生した。
“より少ない材料でより多くのこと”を目的としたサステナブルマインドでデザインされた本モデル。ホカの従来のシューズよりさらにバージン素材(未使用・未加工の原材料)の使用量を減らして作られている。
再生ポリエステル100%のアッパー、サトウキビ由来のリサイクル素材を30%使用したEVAインソール、アウトソールはシートラバー形状のVibram® N-oil(自然由来の原料を90%以上使用した、サステナブルな「N-OIL(ノイル)コンパウンド」)を採用。
余分な素材を大幅に削減しながら、パフォーマンス性はしっかりとキープした逸品に仕上がった。
RESTIR EXCLUSIVE|REPRODUCTION OF FOUND US MILITARY TRAINER BLACK LEATHER
大人向けセレクトショップの「RESTIR(リステア)」別注企画として、クラフツマンシップに根差した再現性に定評があるシューズブランド「REPRODUCTION OF FOUND(リプロダクション オブ ファウンド)」から軍用トレーニングシューズが登場。
今回フィーチャーされた「リステア」別注モデルのデザインベースはまさに王道。1980年代の米国陸軍で使用されていたミリタリートレーナーだ。同じくリステア別注で昨年11月に発売されたジャーマントレーナー同様に人気を集めそう。
工場のチョイス、そして信念に基づくデザインコンセプトも徹底しており、本作も当時から生産を請け負っていたルーマニアの工場で生産された。 だがしかし、単なるオリジナルの忠実な復刻ではなく、現代におけるシューズデザインの機能的アップデートを柔軟に採用している点が、「リプロダクション オブ ファウンド」ならではのアプローチになる。
ひとつひとつ手作業で生産された本作は、厚みを持たせてクッション性を向上させたEVAインソールのほか、柔軟で耐久性のある天然ラバーの割合が高いソールを新規で採用。通常のバルカナイズ製法のスニーカーとは異なる快適な履き心地を実現している。これがもし80年代だったならば、実戦でのパフォーマンスが向上していたかもしれない。
今回の「リステア」別注デザインではモードに振り切り、アッパーにイタリア老舗タンナーのシュリンクレザーを採用。加えてアイレットやシューレースに至るまでブラックで統一し、ラグジュアリーブランドやミリタリースタイルとも懐広く合わせられる汎用性抜群のミリタリートレーニングシューズが誕生した。
ロゴやタグにはデザインソースである、品名・国名・年代が英字で記載されている。アナログな旅マニアが時刻表を眺めて未開拓の地に想いを馳せるがごとく、‟文化系ミリタリー男子”もまた、この黒スニーカーの着脱時にハートマン軍曹やミリタリーケイデンスを夢想するのだろう。
SALOMON|ACS+
美しい湖を背景に今も中世時代の面影を残すアルプスの町、仏・アヌシー発祥のアウトドアスポーツブランド「SALOMON(サロモン)」から、トレイルランニングシューズの新ラインとして「ACS+」が誕生。
先の2月に発売された前作の「ACS+ OG」で一気に認知度が広まった「ACS+」は、「Agile Chassis System(アジャイルシャーシシステム)」をネーミングに加えた「サロモン」の次世代ラインだ。
ライフスタイルプロジェクトとして発足した「サロモンスポーツスタイル」の一環として、「ACS+」はアウトドアフィールドにおける経験知に基づく革新的なパフォーマンス製品を生み出し続ける。
最新ラインナップは3色。アルプスの雪原のようにピュアなホワイトと、絶対に買って間違いのないオールブラック、月の石やピューター等のグレイッシュなトーンで構成されたカラーが揃う。
配色コンビがメインだった前作の「ACS+OG」には存在しなかったオールブラックは早期完売必至。ファッション性も高く、トレイルランニング用途以外でもスタイリングに取り入れたい。
続いて機能面に注目。本作のインスピレーション源となった2000年代半ばの競技用シューズは、「サロモン」がそれまでのウィンタースポーツのイメージからシューズに定評のある総合アウトドアブランドとしてすっかり定着した頃の意欲作だった。
当時のアーカイブにも採用されていた「サロモン」独自の機能パーツである「アジャイル シャーシー システム」は、本作「ACS+」の代名詞的存在だ。 「サロモンスポーツスタイル」の虎の子としてソールに搭載され、アッパーサイドを圧着。足全体を包み込み、優れたフィット性とホールド性を発揮する。
プロ競技者やトップアスリートが「サロモン」のシューズに鞍替えする契機になったといういわく付きのシステムは、過酷なフィールドで初めて実感できるだろう。アイコニックなテクニカルクローズドメッシュアッパーと共振し、「ACS+」の「+」の部分を司る。
‟文化系アウトドア男子”に支持されるシューズブランドとして定着した「サロモン」。「ACS+」の新色で夏のトレイルランに繰り出そう!