白&黒スニーカーは大人の足元の定番だが、この冬、周りと差をつけたい人におすすめしたいのが暖かみのあるブラウンカラーのスニーカー。東京スニーカー氏ことエディターの小澤匡行さんも注目する3型なら、手に入れておいて損はない。
01:Salomon|Snowclog Advanced
カラーリングも魅力的なゲーター付きモックシューズ
「夏用のスライドモックがよかったので、冬用を探してサロモンに行ったところ、このゲーター付きのモデルが出ていました。見た瞬間、これはありだなと。2WAYで履けるところはもちろん、このカラーにひと目惚れです。取り外しできるゲーターは防水機能付きで、フックでソールに留めるデザイン。これを付けることで、雪や雨を防げるようになっています。
センターには止水ファスナーが付いていて、脱ぎ履きも簡単だし、ゲーターを外せばメッシュニットアッパーのモックとして活躍してくれます。サロモンのアドヴァンスドラインだからテクノロジーをファッションとして昇華した仕様になっていますが、ゲーター付きというところに惹かれました。
自然からインスピレーションを受けたようなカラーリングの中でも、レディースっぽいこの淡いプラム系の色がいい感じです。ちょっとデザイナー色が強いシューズをサラッと履きこなせたらいいですね」(小澤)
02:Mizuno|WAVE PROPHECY MOC
ハイテクとローテクを見事に融合したモック
「ミズノのウエーブ プロフェシー ソールを使ったモックです。以前、レザーアッパーで登場して大好評を博したウエーブ プロフェシー モックのスエードバージョンで、この10月末に発売されました。スエードアッパーは初で、トープとブラウンの2色があります。ブラウンのほうが最近のムードにフィットする気がして、今回ブラウンをピックアップしました。
10年以上前に、マウンテンリサーチがインフィニティ モックとのコラボレーションでダブルリングのモカシンをつくっていたんです。これを見たとき、スエードのモックにこの奇抜なソールの組み合わせが、マウテンリサーチっぽいなと思い出して、こういうモカシンもありなんだなと感じました。当時はすごくハイテクというか斬新に感じましたが、時代が追いついてきたのか、今は収まりのよいデザインだなと思います。
最近は自分の中でスニーカーソールのモカシン型がだいぶ身近になって、以前だったら自分には履きこなせないなと感じたウエーブ プロフェシー モックの魅力もわかるようになってきました。アッパーはローテクに見せつつ、履き口の構造などはとてもテクニカルで、すごく考えらえているデザインシューズだと思います」(小澤)
03:adidas Originals|STAN SMITH LUX SHINSUKE NAKADA
ファッション視点でスタンスミスの振り幅を広げる
「ビームスのクリエイティブディレクターとして活躍されていた中田慎介さんが監修したスタンスミスです。ドレスシューズをテーマにしているようで、スエードアッパーと同色のソールで革靴っぽく仕上げています。中田さんがクラシックなスーツスタイルや自転車に乗るようなカジュアルセットアップに合わせたビジュアルも公開されているので、ぜひチェックしてみてください。
スタンスミスはもともと振り幅の広い靴ですが、それをファッションの視点でさらに押し広げたのはやはり中田さんのセンスと経験だと思います。取り外しできるキルトや革靴のような丸紐を付けて、ムードを変えられるようにしています。何よりライニングがレザーというのがいちばんのポイントで、僕個人としてはそこにいちばんこだわりを感じました。
ライニングの色をきれいな明るいブラウンにしているのは、2000年前後くらいに好きだったエルメスやシルバノ マッツァのようなラグジュアリースニーカーに通じるディテール。足首からちらりと見える感じがしゃれていて、面白いなと思いました」(小澤)
「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。近著に『1995年のエア マックス』(中央公論新書)。スニーカーサイズは28.5㎝。
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