2024.06.02
最終更新日:2024.06.06

プラダ、On、オートリー... 大人が初夏に選ぶべき最新「白スニーカー」4選

01:AUTRY|OPEN LOW

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スニーカー¥29,600/オートリー(トヨダトレーディング プレスルーム)

遊び心のあるディーテールが男心をくすぐる

「前回紹介したヴェジャとともに、現在のレディースのスニーカー人気を牽引しているのがオートリー。1982年にアメリカでスタートして、90年代以降休眠していたところをイタリアのラグジュアリーブランド出身のチームが2019年に復活させました。僕が大好きなコートシューズを彷彿とさせるこのOPEN(オープン)は、スポーツブランドのシューズに飽きたときのオルタナとしていい選択肢だなと思っています。

OPENはオートリーのアイコンモデルMEDALIST(メダリスト)の、ロゴの部分をホワイトのワントーンで仕上げたモデル。このオールホワイトのOPENのみ、通常はロゴだけのタンの部分に、アメリカ国旗があしらわれているあたりにスニーカー特有のカルチャーを感じます。クラシックなテニスシューズがベースらしく、テニスの国際大会にかけたOPENというモデル名もしゃれています

オートリーに関してはサイドの星条旗ロゴが意外に主張が強いので、どうにかならないかと思っていた人も多いと思います。オールホワイトだとコーディネートの幅は広がりますよね。レザーの質感もよく、高級感を添えたいときには効果的です。何より、わかる人にはわかる遊びとして、OPENにだけタンに星条旗があしらわれているのが男心をくすぐります」(小澤)

02:VEJA|VOLLEY LEATHER

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スニーカー¥27,500/ヴェジャ(シードコーポレーション)

スニーカーの見方を変えてくれるヴェジャ

「ここ最近、女子の間で大ブレイク中のヴェジャ。スニーカーが登場したのは2005年ですが日本に本格的に上陸したのは2018年。その頃から個人的に注目もしていて、いろいろなメディアに紹介してきました。このフランス発のシューズブランドは、スニーカーカルチャーとは違う視点から誕生しています。ヴェジャの創設者にとって大量消費の象徴だったスニーカーを、ブラジルの環境保護やフェアトレードの実現のためのツールとして選んだのです。

だからヴェジャのスニーカーはアッパーにオーガニック認証素材、アウトソールにはアマゾンラバーやバイオベース素材などを取り入れ、ブラジルの人々の暮らしを支えながら、南米の問題を解決しています。ヴェジャのようなブランドに目を向けると、さまざまなファッションのヒントをもらったりスニーカーの見方が変わったりします。

今回紹介するVOLLEY(ヴォレー)はヴェジャの創業モデルの復刻です。今のトレンドにもリンクするコートシューズ系のモデルで、トウには革靴のようなウィングチップ風の飾りがあります。一方でスニーカー好きにはレザーのギザギザカットをはじめ、レトロランニングへのオマージュも随所に感じ取れる。ヴェジャは買ったら長く履き続けるのがいちばん正しいアティテュードなので、こういうベーシックなデザインがベースという点も理にかなっています」(小澤)

03:PRADA|Leather sneakers

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スニーカー¥144,100[予定価格]/プラダ(プラダ クライアントサービス)

ファッションに振り切った薄底トレーナー

「トライアングルプレートが付いたスニーカーが大人気のプラダですが、僕は個人的に今のトレンドをラグジュアリーに落としこんだシンプルなトレーナーを見つけて興奮しています。ここまでソールの薄いスニーカーは、スポーツシューズでは機能面から成立しにくいからか、見たことがありません。プラダは完全にファッションに振り切っているのが潔い。

60~70年代のシルエットのトレーニングシューズをベースにしつつ、ミリタリーやスポーツの要素を抜いてつくっている点も見事です。最近は、ソールが薄いほうがバランスがとりやすいファッションになりました。レディースのスニーカーの先端がすでに薄底になっているように、メンズでもこれから増えてくると思います。

プラダのこのスニーカーはとにかく革がいい。やわらかくて美しいレザーアッパーに、PRADAのロゴだけがゴールドで入るという。これぞクワイエットラグジュアリーの極みではないでしょうか? いろんな視点から、このプラダはねらい目だと思います」(小澤)

04:On|Cloudmonster 2

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スニーカー¥21,780/オン(オン・ジャパン)

自分の生活を変えてくれたオンの厚底スニーカー

「2022年に登場したオンのクラウドモンスターは、本当によく履きました。ある意味、僕の生活を変えてくれた一足です。オンを履くようになってからランニングが楽しくなりました。ケガもしていないので、自分にはとても合っているんでしょうね。今年2月に新作としてクラウドモンスター 2が出たというので、このSand | Frost(サンド|フロスト)を入手しました。

オンはサイドビューこそ似ているものの、配色のバリエーションが多く、スポーツショップとセレクトショップでは置かれている色が違っていたりして、それをチェックするのもある種の楽しみ。クラウドモンスター 2はPRの方に勧められたこの配色が気に入りました。ランで履くにはちょっときれいすぎる色なんですが…。

東京では最近、おしゃれな外国の観光客がオンを履いているのが目立ちます。いろいろな理由があると思いますが、もし日本に一週間旅行に行くなら何を履いていくか? と考えたとき、履きやすく、ライフスタイルに溶け込むオンが選ばれているんだと僕は思います。僕も海外出張に、このクラウドモンスター 2は最高だと思いました。朝、これで走って、その後の仕事服の足元にも難なく合わせられるシームレスな一足です」(小澤)

小澤匡行プロフィール画像
エディター
小澤匡行

「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。近著に『1995年のエア マックス』(中央公論新書)。スニーカーサイズは28.5㎝。

トヨダトレーディング プレスルーム TEL:03-5350-5567
シードコーポレーション TEL:054-282-2112
プラダ クライアントサービス TEL:0120-45-1913
オン・ジャパン TEL:050-3196-4189

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