スニーカーの中でもカルチャーとの結びつきが強く、おしゃれな大人たちに熱心なファンも多いアディダスのスニーカー。そんな彼らの「思い入れアディダス」をレポート!
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【My adidas】 ローマ|梶原賢人さん(ブルーム&ブランチ京都店 店長)
古着が好きなので、スニーカーもヴィンテージに目が行きます。現行品とはルックスや雰囲気も違うので、いつもワクワクしながら物色しています。10代の頃からいろいろなモデルをはいてきたアディダス。復刻ももちろんはきますが、ヴィンテージは一点物なので愛着が違います。加えて、昔のアディダスはラストが細いんですよね。それが格好よくて好きなんです。このローマは3年ほど前に、下北沢のヴィンテージスニーカーショップSOMAで購入。ローマは1960年、ローマ・オリンピックに向けて発売されたトレーニングシューズですが、年代によって生産国が違います。僕のは80年代のユーゴスラビア製。マニアの中にはフランス製にこだわる方も多いですが、そこにこだわりはないです。観賞用でなく、リアルにはけるかどうかが僕にとっては重要なポイント。だから状態や価格とのバランスが決め手になります。もう1足は2014年にアディダスとミタスニーカーズが共作復刻したカントリー。6年の時を経て、今ではMYヴィンテージとして愛用しています。
アディダス ローマに合わせて、白×青のフランネルソルのボーダーTを着てみました。スニーカーをはくときは、カジュアルになりすぎないようにスラックスと合わせます。スラックスはフランネルのワイドシルエット。5種類の素材をブレンドしたザラッとしたシャンブレーの質感が、ヴィンテージスニーカーによく合います。大人になってシンプルなコーディネートをすることが多くなりました。シンプルベーシックでもスニーカーがヴィンテージだと、着こなしに深みが加わります。そんなわけで、今の自分のスタイルにはヴィンテージのアディダスがしっくりなじみます。
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Text:Hisami Kotakemori