スニーカーの中でもカルチャーとの結びつきが強く、おしゃれな大人たちに熱心なファンも多いアディダスのスニーカー。そんな彼らの「思い入れアディダス」をレポート!
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【My adidas】 ブセニッツ|河村充倫さん(4K ディレクター)
ビースティ・ボーイズのキャンパスと中目黒の古着ストアCOHIBAの店主、藤井さんがアディダスをはいていたのが憧れの始まり。アディダスはプロダクト単品として美しく、そこに至る開発の歴史やストーリーが、名作と呼ばれる品番を数多く生んでいます。ロックやヒップホップ、スケートやアートなど、幅広いカルチャーと密接に結びつき、それぞれの時代やシーンで愛されてきた背景は、ほかのブランドにはない魅力。スケートボーディングカテゴリーにもいち早く取り組み、マーク・ゴンザレスを筆頭に世界の名スケーターと契約し、その活動をサポートしてきました。僕がいちばん好きなブセニッツもスケートボーディングカテゴリー。発売当初は、本国が認定したスケートストアでのみ販売され、日本でも限定的な販路で入手が困難でした。このモデルはフットボール練習用シューズがルーツで、なぜか多くのスケーターが折り返しのシュータンを切ってはいた経緯から、スケートカテゴリーで発売されることに。余談ですが、ゴンザレスが世田谷公園スケートパークのオープン時に来日したとき、自身のシグニチャーモデルでなく、ブセニッツをはいていたのが、マジでカッコよかったのを憶えています。
ブセニッツはスケボー用に実用性重視でつくられているので、ぼってりしたフォルム。ソールは薄めでほどよく、街履きとしてもスケート用としてもほんとにすべてがしっくりきて、買った当時は毎日はいていました。その頃はデニムやコーデュロイのストリート感のあるスタイルでしたが、最近は古着のパーカにラコステのポロ、トーンのカーゴスウェットパンツとオールホワイトコーディネートの足もとにブセニッツのグレーを合わせるのが好きです。ホームとビジネスの両シーンを、こんな感じのリラックスしたスタイルで過ごしています。
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Text:Hisami Kotakemori