2024.02.23

「ビーブロカラー」のアディダス、ピンクのコンバース オールスターも【東京スニーカー氏が選ぶ買うべき大人スニーカー3選】

UOMOプリント版の連載『教えて! 東京スニーカー氏』でもおなじみの小澤匡行さんが、数多の中から極私的なおすすめモデルを厳選。

「ビーブロカラー」のアディダス、ピンクのの画像_1

01:adidas originals|LAWSUIT atmos “Beef & Broccoli”

アディダス オリジナルス_ロースーツ_ビーブロ_アトモス別注
アディダス オリジナルス_ロースーツ_アトモス別注_ビーフ&ブロッコリーカラー
スニーカー¥15,400[2月24日発売]/アディダス オリジナルス(アトモス カスタマー)

ヒップホップ文脈でのカラー別注が新鮮

「90年代にストリートシーンで人気を博したロースーツを、アトモスがヒップホップファンにはたまらないビーブロ(ビーフ&ブロッコリー)カラーで別注しました。当時、ロースーツの前進でノートンというモデルがあって、その違いがよくわからずにいました。後でノートンという名前が商標の問題で使えなくなり、ロースーツと名前を変えたということを知りました。つまり配色などの違いはあれ、兄弟モデルだったんです。ちなみにロースーツ(LAWSUIT)は“訴訟”という意味。ヒップホップが好きだった1999年頃に白黒レザーのロースーツⅡをヘビロテしていて、アメリカ留学にまで持っていったのもいい思い出です」(小澤)


90年代半ばにノートン(NORTON)というモデル名で登場し、裏原宿を中心にストリートシーンで支持された。名前をロースーツと変更した後も、アディマティックと並んで90年代~2000年代初頭のシーンを支えた名品。ベージュ、黒のオリジナルカラーに続き、アトモスの別注でビーブロカラーが発売に。


02:CONVERSE|ALL STAR US AGEDCOLORS OX

コンバース オールスター_ピンク_U.S. オリジネーター
ピンクのコンバース オールスター_ストロベー_U.S. オリジネーター
スニーカー¥8,800/コンバース(コンバースインフォメーションセンター)

スタンダードになり得るピンクのコンバース

「U.S. オリジネーターシリーズは、つま先のシェイプやフォクシングテープの締まった感じも好みで、このクオリティがインラインで気軽に買えるとは、いい時代になったなと思います。ランニング以外ではあまりカラースニーカーを履きませんが、ピンクのコンバースだけは別で、4足ほどシリーズ違いで持っています。2000年代にマーク・ジェイコブスがスタンスミスとともにピンクのコンバース オールスターを愛用していたことが、好きになったきっかけ。グレーのスラックスの足元にピンクのオールスターという着こなしが、彼の金髪によく合って最高にカッコよかった。そのとき僕は、ピンクのコンバースが黒キャンバスと同じくらい普遍的なものに感じて…今に至っています」(小澤)


U.S. オリジネーターは、アメリカンヴィンテージテイストを追求するコレクション。通常の生成りのテープよりも黄みがかったカラーで、クラシカルなムードを演出したのがこのオールスター US エイジドカラーズ OX。ストロベリー(ピンク)は2024年春の新色だ。洗い加工したほどよいトーンは、春の足元のアクセントに最適。


03:Clarks Originals|Wallabee Eden Lo

クラークス オリジナルズ_ワラビー エデン ロー_本家が正解にしたヴィブラムソールアレンジ
クラークス オリジナルズ_ワラビー エデン ロー_ヴィブラムソール
スニーカー¥38,500/クラークス オリジナルズ(クラークスジャパン)

本家が正解にしたヴィブラムソールアレンジ

「2023年秋冬にヴィブラムソールのミッドカット版をユニオンのポップアップで見たとき、2000年代のドメスティックの靴ブランドのシューズが蘇りました。僕ら世代にとってはクラークス=クレープソールだったけれど、今はモカシンスタイルのアッパーが象徴になって、若い世代はこのデザインが履きたいわけです。今までワラビーを履くときに、スニーカーブランドのクッション性の高いインソールをわざわざ入れて履いていました。僕個人の積年の“履き心地の気になるポイント”が解消され、そんな経緯からも欲しいと思った一足。オーセンティックなワラビー以外にもチャレンジしてみたいです」(小澤)


クラシックなアッパーとテクニカルなヴィブラムソールが融合した「ワラビー エデン ロー」。クラークスのアイコンシューズである「ワラビー」をモダンにアップデートした。ソフトなプレミアムスエードの素材はそのまま、耐久性に優れたヴィブラムソールでタフに履ける。


小澤匡行プロフィール画像
小澤匡行
「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。近著に『1995年のエア マックス』(中央公論新書)。スニーカーサイズは28.5㎝。


アトモス カスタマー TEL:03-6629-5075
コンバースインフォメーションセンター https://converse.co.jp/
クラークスジャパン TEL:03-5411-3055

Photos:Yuichi Sugita
Stylist:Masayuki Ozawa
Composition&Text:Hisami Kotakemori
Illustration:Yoshifumi Takeda

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