クリーンな大人の定番スニーカーとしてファンの多いニューバランス。その愛好家たちを数珠つなぎしていく連載の第18回は、10代でプロスケーターとして注目され、90年代にはヘクティクに携わり裏原宿カルチャーの一員として時代を牽引、現在は自身のブランドのほかエクストララージのデザイナーとしても活躍する江川芳文さん。
大人のニューバランス ファンクラブ 会員番号18|江川芳文さん(オンブレ・ニーニョ ディレクター/エクストララージ デザイナー)
・はじめて買ったNB 中学時代、部活のためのバッシュ。名前は忘れました ・所有数 4足 ・一番好きなモデル MS574EDC DARK NAVY
中学時代にバスケット部に入部して、先輩ともかぶらず当時の条件に合うスニーカーとしてニューバランスを選んだのが出会いでした。が、その後は、特に履き続けることもなく、高額なグレーのスニーカーというイメージで見ていました。僕は22歳のときに原宿でヘクティクというセレクトショップを真柄尚武さん(現在A-1 CLOTHINGディレクター)と始めましたが、1999年に遊歩道に移転してリアルマッド ヘクティクに変わった頃、DJ MURO さんがMT 580を履いてるのを見てカッコイイなと思った。そしたら真柄さんが『どこかにMT580売ってないかな?』と言い出して。
MUROさんが履いていたのはグリーンと茶色のコンビネーションでアイキャッチがよかった。真柄さんは音楽的な分野に精通していた人だったから、当時、ヒップホップ方面でMT580 が盛り上がっていたんでしょうね。でも日本では全然マイナーで。それで上野に探しに出かけたらミタスニーカーズに売れ残っていた。当時ガスボーイズというラップグループをやっていた今井タカシ君(現在フットウェアブランドTIMAI ディレクター)がミタにいて。彼が倉庫からもかき集めてくれたMT580を僕が買い占めて、リアルマッド ヘクティクで売りました。
今一番気に入っているのはMS574EDCです。きょうもドロシー ヘンドリックスのロンTとオンブレ・ニーニョのパンツでコーディネート。もう何年もこんな感じのシンプルなスタイルです。オンブレ・ニーニョのパンツはナイロンウール生地を使っているから気兼ねなく家の洗濯機で洗えて、夏場は大活躍(乾燥機はダメ!)。
▼江川さんが次にバトンを渡したのは、ディアスポラスケートボードのデザイナー、田中優也さん。東京のスケートボードコミュニティからさまざまなカルチャーを発信している。「世田公でまた滑りましょうぜ」(江川さん)
第19回、田中優也さん編もお楽しみに!
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