2020.03.01
最終更新日:2024.03.07

スニーカー専門誌編集長が選ぶ、ランニング御三家とニューカマーの注目モデル4選

東京スニーカー氏こと小澤匡行が、スニーカーの達人にそれぞれが得意とするジャンルで2020年のトレンドを聞いてみた。自らも本格ランナーの「SHOES MASTER」 編集長、榎本一生氏がレコメンドするランニングスニーカーとは?

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榎本一生
「SHOES MASTER」 編集長
ISSEY ENOMOTOプロフィール画像
榎本一生 「SHOES MASTER」 編集長 ISSEY ENOMOTO
世界を代表するスニーカー誌の編集長歴15年! プライベートはかなりの本格ランナー。

――山もロードも走るランナーであり、都会のシーンを見続けている榎本さんにとって2019年はどうでした?

榎本 テクノロジー系もハイプ系もナイキ一強は相変わらずでしたが〈ホカオネオネ〉〈オン〉〈サロモン〉の本格派がスニーカーシーンにぐっと食い込んできた感があります。

――ビームスやUA、アトモスなどでの取り扱いも大きかったですね。

榎本 服好きのタッチポイントが増えたことで認知が高まったと思います。〈サロモン〉を着用したラルフ・ローレンや川久保玲さんがメディアに登場して、食いつく人も多かったのでは。



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洗練されたシルエット ON CLOUDFLOW

最新作「CLOUDFLOW」は世界一過酷なトライアスロンレース、アイアンマンで世界記録を樹立したシューズ。¥15,300/オン(オン・ジャパン)


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抜群のクッション性 HOKA ONE ONE CLIFTON6

ロード向けのクリフトンシリーズの最新作。ボリュームがありながら洗練されたフォルム。¥15,000/ホカ オネオネ(デッカーズジャパン)


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プロテクト! モード! SALOMON SPEEDCROSS 5

グリップ力に優れた「SPEEDCROSS」の最新作。凹凸のあるソールが着こなしのポイント。¥15,000/サロモン(サロモンコールセンター)


――これらの人気の理由は?

榎本 履き心地がいいとリピーターも増えるので、人気が根づきますね。

――今日の榎本さんは〈オン〉を履いていますが、3ブランドそれぞれの魅力を分析してもらえますか?

榎本 昔のランニングシューズってけばけばしくてあか抜けない印象でしたが、〈オン〉は洗練されていてスタイリッシュ。〈ホカ オネオネ〉は見た目はファットで対極ですが、カラーリングが都会的。〈サロモン〉は野暮ったくも見えますが、モードな着こなしに合わせるとポイントがつくれるのでしょう。

――履き心地ではどれが好きですか?

榎本 用途で履き分けているので一概にいえませんが、ゆるいジョギングやタウンユースなら〈オン〉。山岳系レースにはプロテクト性の高い〈サロモン〉。〈ホカ オネオネ〉はクッション性こそ抜群ですが、耐久性を追求しているわけではないので、100㎞のトレイルレースなどで履くとF1のタイヤみたいにソールが激しく消耗します。

――勉強になります! ランニング新御三家の台頭は続きそうですね。それ以外に注目はありますか?

榎本 上陸したばかりの〈トポ アスレティック〉はいいですよ。トレイルとロードを両方作っていますが、配色もいい。ソールはビブラム。爪先が広いワイドトウボックス型なので、締めつけがゆるやかで履き心地も上々。


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設立者は元ビブラム社のキーマン TOPO ATHLETIC MTN RACER

2013年に設立された話題のブランドが日本に初上陸。トレイルモデルの「MTN RACER」はビブラムソールを採用。¥21,000/トポ アスレティック(アルコインターナショナル)


――’90年代や近年のプラダを彷彿とさせるフォルムともいえますね。

榎本 東京オリンピック・パラリンピックの公式スポンサーである〈アシックス〉にも期待してます。スポーツの機運みたいなものは感じるし、健康への意識も高まっていると思います。

――2019年は天候や災害への意識も高まりました。防水素材のスニーカーが売れていると聞いたことがあります。

榎本 木の根や岩に当たっても足が痛くないように設計されている頑丈なトレイルランニング系は、ソールも減りにくく悪天候にも強い。もしがれきの山になった街で何を履くかと問われたら間違いなくトレランシューズです。


アルコインターナショナル TEL:06-6538-3917
オン・ジャパン TEL:045-264-9440
サロモンコールセンター TEL:03-6631-0837
デッカーズジャパン TEL:0120-710-844

Photos:Yuichi Sugita
Stylist:Takeshi Toyoshima
Illustration:Masaki Takahashi
Composition&Text:Masayuki Ozawa

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