白でもない、黒でもない、ニュートラルな色合いのグレーのスニーカーは、幅広い着こなしにマッチする優れもの。ここでご紹介する人気ブランドの最新モデルなら、スタイリッシュなうえ、個性もアピールできる。
01:DIOR|‟B57” MID TOP SNEAKER
定番を融合したバッシュスタイルの新型
2024年スプリング コレクションで発表された新型シューズ「B57」は、80’sスタイルのバッシュをベースにした「B27」と、テック感のある “CD”ロゴが印象的な「B30」を融合したようなモデル。レトロベーシックなレザースニーカーに、“CD”のロゴやディテールでアクセントを添えた。
スポーティなルックスながら上質なスムースカーフスキンアッパー、サイドの「ディオール オブリーク」ジャカードで、大人っぽく洗練された印象に。トレンド感のあるデザインを、ディオールのアイコンでタイムレスに昇華している点も見逃せない。ブラック、ネイビー、レッドのカラーバリエーションがあるが、シックに履きたいならこのディオール グレーがベスト。
02:ASICS|GEL-KAYANO 14
メゾンブランドもオマージュする名品
アシックスの名前を世界的に知らしめたスニーカーとして有名なゲル カヤノ 14。ランニングシューズのパフォーマンスモデルとして、当時最新のスポーツ工学のテクノロジーを搭載したことはもちろん、粗いメッシュを使用したインパクトのあるルックスも高く評価され、発売された2008年にアメリカのランニング専門誌『RUNNER’S WORLD』にて「INTERNATIONAL Editor’s Choice」賞を受賞。シリーズ初代から13までを担当した榧野俊一(かやのとしかず)の名前がモデル名になっている(14は山下秀則が設計)。
2021年に復刻された際はキコ・コスタディノフ・スタジオがデザインを監修し、その後も、JJJJoundやKITHなどスニーカーシーンのトレンドセッターがコラボする人気モデルとして君臨。モダンハイテクデザインの象徴として、メゾンブランドがサンプリングする名品でもある。メッシュアパーにシルバー&オリーブ系ディテールの新色は、テック感を添えたいときに最高だ。
03:AUTRY|MEDALIST MIX SUEDE
アメリカの国旗がアイコンの新定番
セレクトショップなどで見かけることが増えた、アメリカ国旗が目印のクラシックなスニーカー。それがオートリーを代表する「メダリスト」だ。オートリーはアメリカ、テキサス州ダラスで1982年に誕生し、「オフィシャルにアメリカ国旗を持つ靴」として有名に。テニスシューズとして「メダリスト」が1985年に発売されると、アメリカで大ヒット。90年代以降、ブランドは休眠状態になっていたが、2019年にヨーロッパで再始動を果たす。
2020年春夏にリニューアルされた「メダリスト」が発表されるとオーセンティックなデザインと上質な素材、履き心地のよさで“万能スニーカー”としておしゃれ好きの新定番に。現在はラグジュアリーブランド出身のスタッフが集結し、タイムレスな名品として世界20か国以上の感度の高いセレクトショップや百貨店で販売されている。今シーズンはクラックレザーのヒールタブをあしらったスエードタイプが新作で登場。クリームとグレーのやわらかなトーンが、足元を上品に演出してくれる。
04:NIKE SPORTSWEAR|AIR MAX 90 GTX
スモークグレーとGORE-TEXの相乗効果
シリーズ3代目として1990年にデビューしたエア マックス 90。レトロとハイテクを併せ持つハイブリッドなルックスで人気を集め、近年は定番として展開されているが、カラーや素材によっては即完売してしまうものも多い。そのひとつがこのGORE-TEXバージョン。2022年秋冬に登場するや、リリースされるたびに完売を繰り返している。
このシリーズは通常AIR MAXの文字が入るサイドパーツとシュータンに、GORE-TEXの文字が入っているのが特徴だ。2024年春夏は新色でスモークグレーをラインナップ。ブラックと多様なグレーのレイヤードが90’sの名品をモダンかつクールに演出する。デザイン、機能ともに申し分のないマスターピース。