春先の着こなしに品格と清涼感を与えてくれるアイテムが白スニーカー。ここでご紹介するハイブランドのアイテムなら高級感も抜群で周りと大きく差をつけられる。
01:Maison Margiela|50/50
斬新なアプローチで魅せる50/50の新作
メッシュアッパーにプリントのレイヤーが、今のスニーカーのトレンドとシンクロする。新型かと思いきや、2021年秋冬に登場して以来人気の「50/50」シリーズの2024年春夏モデル。
台形に広がる独特のフォルムと同系色のレイヤードによるソールユニットは確かに「50/50」のものだが、丸ごと裏側のようなデザインに意表を突かれた。どこか未完成なアッパーは、本来隠されている核となる構造を露出するカットテクニック、「デコルティケ」によるデザインだとわかる。
ヒールには「シューズのコレクション」を表す22の列の型押しナンバリングが。スポーティなルックスでありながら、ディテールにメゾンの品格が表れ、クラス感もまとえる一足だ。
02:CELINE|CELINE JOGGER LOW LACE-UP SNEAKER
70’sスニーカーが着想源のレトロデザイン
ミリタリートレーナー風のアッパーにトリオンフを彷彿とさせるサイドライン、薄いフラットアウトソールが目を引くこのシューズは、70年代にティーンエイジャーが履いていたスニーカーにインスパイアされた新型。やわらかなカーフスキンとスエードのアッパーは足なじみがよく、薄型のアウトソールは柔軟性も備え、全体的に軽くてとても履きやすい。
シューズの背面にはトリオンフロゴがあしらわれ、ソールサイドにはデボス加工のCELINEロゴも。レトロモデルのホワイト×ブラック配色は万能の呼び声も高く、このセリーヌ ジョガー レースアップ ロースニーカーも然りだ。
03:JIL SANDER|Orb
流線形シルエットの新シグニチャースニーカー
ルーシー&ルーク·メイヤー夫妻が履き心地にこだわって、高度なテクニカル素材を採用するなど最先端の工業デザインを取り入れて開発した新たなシグニチャースニーカー。その名も「Orb(オーブ)」。2023年秋冬に発表されると、アメリカンフットボールシューズを研究して生まれた特徴的なソールがスニーカーファンの間でも話題に。
無駄のない流線形のエレガントなアッパーに、ボリュームのある力強いソールがシームレスに融合しているのが「Orb」の魅力。アッパー、ライニングともにクリーンなホワイトのカーフレザーで、革靴のようなずっしりとした着用感も心地よい。
04:VALENTINO GARAVANI|TRUE ACT
アイコンが活きるニューモデルのパンダカラー
ベーシックからトレンドとリンクするモデルまで、多様なスニーカーをラインナップするヴァレンティノ ガラヴァーニ。2024SSのニューモデルはこの「TRUE ACT(トゥルー アクト)」だ。ボリュームソールのランニングシューズをベースにしながら、ビスコースのメッシュアッパーにカーフレザーのシュータンなどをあしらってクラス感を演出。さらにメゾンのモチーフでもあるスタッズでラグジュアリーに仕上げた。
クリエイティブ ディレクターのピエールパオロ・ピッチョーリは、モデルごとにベストなカラー展開をすることにも長けている。「TRUE ACT」はスニーカーシーンで人気を集める白×黒配色=通称パンダカラーが見事にマッチ。クワイエットなスタイルの足元に合せたくなる一足。