2022.09.19
最終更新日:2024.03.08

秋の大人スニーカーは優しい「白とベージュ」。ジルサンダー、ムーンスター…着こなしに差がつく3選

秋冬の着こなしに軽快さを加えてくれる白スニーカー。真っ白ももちろんいいけれど、オフホワイトや薄いベージュといった、ニュアンスのある色を選べば、軽快感はそのままに、グッとシックな印象になる。東京スニーカー氏こと小澤匡行氏がオススメする間違いない3型をピックアップした。

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01: JIL SANDER|BASKET LO

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¥86,900/ジルサンダージャパン TEL:0120-919-256

「店頭で見てこれは欲しいと思った2022年春夏モデルです。80年代のコートシューズをすごく今っぽくしたデザイン。ジル サンダーらしく、やりすぎていないところが、このスニーカーを特別なものにしています。厚すぎず薄すぎない、ほどよいソールのボリューム感と日焼け具合、アッパーも素材のレイヤーをワントーンですっきりまとめるなど、匙加減が素晴らしい。見た目にはリッチな重厚感がありますが、手に取ってみたら意外と軽くて驚きました。快適に履ける一足です」(小澤)


カーフレザーとメッシュのコンビネーションが軽快。サイドにJIL SANDERのロゴが入ったスニーカーは、内側にパイル地を採用することでリッチな履き心地を実現。日焼けソールがヴィンテージなムードを漂わせ、スニーカーのトレンドもしっかり落とし込んでいる。



02:MOONSTAR 810s|UNIVE

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¥7,150/ムーンスター カスタマーセンター TEL:0800-800-1792(フリーアクセス)

「前回紹介したクキニもそうですが、これがスニーカーなの? というムーブメントは2000年代前後にもありました。当時は紐に頼らない、ハイテクとしてのスリッポンの技術を各社が競いましたが、今はカニエ・ウエストのYEEZY(イージー)に代表されるようにユニークなフォルムが注目されていると思います。このエイトテンスも同じ流れの気がしました。シュータンもなく、ただ面ファスナーだけで足を保護しているようなカバーデザインが、ファッションですよね」(小澤)


エイトエンスは久留米発の老舗、ムーンスターが手がけてきたプロユースシューズを日常のデザインに落とし込むプロダクトラインとして2019年にスタート。介護シューズの機能性を活かしたユニーヴは、大きな面ファスナーで足を包み込むフィッティング構造で大人気。



03:REPRODUCTION OF FOUND|GERMAN MILITARY TRAINER

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¥23,980/アイ ファウンド TEL:03-6434-7418

「リプロダクション オブ ファウンドのジャーマントレーナーはきれいめなスタイルに合わせていましたが、カジュアルな太いパンツを愛用するようになって履く機会が少なくなっていました。そんな時代の空気感をとらえたスケートボーディング仕様のモディファイドモデルは、太いパンツに合わせたときに見えるトウの部分が今っぽくてスマート。ボリューミーなのに履き口が低くて、いい意味でファット感がないんですよね。この絶妙さは履けばわかると思います」(小澤)


タンと履き口に肉厚のパッドを入れて、ホールド感をアップしたスケートシューズ。アッパーは上質なイタリアンシュリンクレザー、天然ゴムの含有率95%以上のラバーを使用したヴァルカナイズドソール、EVAインソールで履き心地のよさは抜群。ライニングとインソールは抗菌/通気/吸水速乾/耐久性を備えた高機能ファブリック“ドライベスト”。



小澤匡行プロフィール画像
小澤匡行
「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。スニーカー好きが高じて『東京スニーカー史』(立東舎)、『1995年のエア マックス』(中公新書ラクレ)を上梓。靴のサイズは28.5㎝。


Composition:Tetsu Takasuka

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