デザインも履き心地も抜群のナイキのスニーカー。しかし、選択肢が豊富すぎて悩んでしまうこともある。そこで今回は、東京スニーカー氏こと小澤匡行氏がオススメする注目モデルを厳選した。
01: NIKE|NIKE AIR KUKINI
「エア マックス95熱が落ち着いて、ナイキが新しいフェーズに切り替わったのを象徴するエア クキニ。30代にはなじみが薄いかもしれませんが、40代ならすぐわかると思います。『見たことないぞ、こんな靴!』というスニーカーをナイキが出し始めたアルファプロジェクトの一環としてリリースされ、2000年代初頭に大ブレイク。その名品の復刻第1弾としてレオパード柄が登場します。これから多様に展開されるようで個人的にも楽しみです」(小澤)
アッパーに蜘蛛の巣のようなTPUケージをはりめぐらせたスリッポンシューズ。2020年にステューシーがエア ズーム スピリドンのソールユニットを使用したハイブリッドモデルをリリースしたが、ビジブルエアユニットでの復刻は初。インパクトのあるレオパード柄は早くも完売予報が。
02:NIKE SPORTSWEAR|NIKE DUNK LOW RETRO
「ナイキSBが登場する前の2000年頃に、ダンク ロー プロというシュータンが厚くなったスケーター風のシリーズがあって、その当時、こんなブラウン系の配色が出ていたことを思い出しました。トラヴィス・スコットも今年エア マックス 1をブラウン系の配色で出していましたが、アーシーカラーがトレンドの昨今、このカラーウェイはとても今っぽい。個人的にカレッジカラーじゃないダンクは、大人っぽくていいと思います」(小澤)
コーヒーやラテのようなブラウン系カラーのグラデーションは、この夏の新色。タンブルレザーとスムースレザーの切り替えが、同系色のコントラストを立体的に演出する。スウッシュやソールのホワイトが軽快さを添え、オールマイティなスニーカーに昇華している。
03:NIKE SPORTSWEAR|NIKE AIR TRAINER 1
「なかなか復刻されないモデルですが、1987年生まれだから今年35周年ということで登場してきました。発売当時、日本でグッドデザイン賞を取ったと記憶しています。黒い服ばかり着るようになった今、改めて足もとに合わせてみると、このオリジナル配色の品のよさや素晴らしさがわかります。ハイでもローでもない、このミッドカットの丈感もすっごく好きです。今いちばんファッションが感じられる靴ではないかと。ただただ、欲しいです」(小澤)
1987年にMIDカットとLOWカットが発売されたAIR TRAINER(エア トレーナー)の復刻。前足とシューズの一体性を高めるためのストラップが象徴的な、ワークアウト用トレーニングシューズとして登場。グレーにネオンカラーのグリーンの配色が、今また新鮮。
04:NIKE|DUNK HIGH RETRO
「これはもう配色の勝利です。裏原宿カルチャーで育った “ホワイトソール世代”にとっては、絶対落とせないカラーだと思いました。黒アッパー×白ソールは、軽さや抜け感が出せるので、個人的にも好きな配色。沈めは沈むほどいいというオールブラックのトレンドは、ときに重すぎることもあるので、ホワイトソールだとホッとします。クリーンにも履きたいけれど、少しヴィンテージ風に加工してヒモも変えたいので、2足買いしたいと思っています」(小澤)
80年代のバスケットシューズのアイコン、ダンクを質感の違うブラックレザー×ホワイトスウッシュで展開。パッド入りのハイトップは、ボリューム感のあるシルエットも魅力。万能なモノトーン配色は、誰もが手もとに置きたいと願う人気カラー。
05:COMME des GARÇONS HOMME PLUS×NIKE | NIKE AIR SUNDER MAX
「1998年デビューのエア サンダー マックスを、白黒2トーンでミニマルにアレンジ。オリジナルはアッパーの外周に窓のようなリフレクターがあしらわれていて、カラーもイエローやブルーでした。僕はフィラデルフィアにいたときに、アパートの近所のランニングショップで見つけ、その派手さを楽しんで履いていた。それをこんなにミニマルにしてくれたら、大人でもカッコよく履けます。当時のナイキはDOスポーツのために考案された斬新なデザインを、ファッションとしてどう履くかを考えるのが楽しかった。今なお新鮮です」(小澤)
2022年春夏コレクションのランウェイに登場して話題をさらったモノトーンのエア サンダー マックスは、シューレースのかわりにファスナークロージャーを採用した2層構造のスニーカー。オム プリュスモデルは、プレミアムなネオプレンとヌバックレザーでクラス感のあるルックスが魅力。