夏の足元をクリーンで爽やかに彩ってくれる白スニーカー。その中でも大人にふさわしいスタイリッシュな逸品を集めてみた。
01:New Balance|CT300 WB3
1970年代に軽量なテニスシューズとして発表されたCT300。今季はコム デ ギャルソン・オムとのコラボもあって、おしゃれ通からも一目置かれるスニーカーに。夏に活躍してくれるのは、ブルーのアクセントカラーがさわやかなホワイト。メッシュ、スムースレザー、スエードのコンビネーションが白を立体的に見せ、スポンジ剥き出しのシュータンがレトロなニュアンスを添える。
ルックスはクラシックながらクッション性と軽量性をアップデートしたソールユニット、履き口にはパッドを入れ、履きやすいフォルムにもこだわった。シュッとしたデザインはショーツスタイルの足元にもおすすめ。パートナーにも教えたくなる、ユニセックスなサイズ展開もうれしい。
02:visvim|CORDA LO-FOLK
フットウエアからスタートしたビズビム。靴づくりへの造詣は深く、デザインやフォルムはもちろん、製法や履き心地にも定評がある。今年の新作として登場したコルダ ロー フォルクは、テニスシューズをベースにしたベルクロストラップのレザースニーカーだ。アッパーはベジタブルタンニンなめしのイタリア製ホースレザーと、イギリス製牛革のコンビネーション。カップ型に縁がせり上がったカップソールに、太く丈夫な糸を使って手で縫合して完成させる。
アッパーとソールの間にできる数ミリの隙間に、天然のコルク素材を敷き詰め、透湿性にすぐれた蒸れない構造を実現した。スニーカーではなく革靴の製法を用いてつくられているから、履くほどに足の形になじみ、経年変化も楽しめる。ソール交換も可能で、長きに渡って愛用できるのもうれしい。ベースはオフホワイトレザー、タンとヒールにカラーレザーや刺しゅうのあしらいが。タンにはブランドネームもあしらわれ、ほどよいアクセントになっている。グリーンとイエローのほか、オールホワイトの3色展開。
03:PUMA|SLIPSTREAM LO RETRO
スニーカー通に支持されるプーマが、1987年に発売したバスケットボールシューズ。サイドにあしらわれたSLIPSTREAM(スリップストリーム)のモデル名も印象的。当時最新鋭のクッショニングテクノロジー 、“ANTI SHOCK SYSTEM(アンチ ショック システム)“を搭載したことでも話題を呼んだ。80年代のレトロバッシュが全盛の今年、現代風にリスタイリングされて登場。
バッシュファンの間でも脚光を浴び、コラボモデルも登場しているが、大人っぽく履くならオールホワイト。ANTI SHOCK SYSTEMの刻印が施されたヴィンテージスタイルのソールや、スウェードのオーバレイが奥行を生み出す。もちろん、合せる服を選ばない万能スニーカーというのは言わずもがな。
04:adidas Originals|STAN SMITH PARLEY
1970年代にテニスシューズとして登場し、世界中で愛される不朽の名作。アディダス オリジナルスを代表するスタンスミスに、2021年からリサイクル素材を使用したのはエポックメイキングな出来事だった。最近では海洋環境保護に取り組む、Parley for the Oceans(パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ)とのコラボも登場している。
ヒールロゴにかわって縫いつけられたナイロンテープが象徴的だ。リサイクル素材を使用しながら、あらゆるディテールをアップデート。コルクを使用したインソール、BOOSTドロップインミッドソールで快適な履き心地も実現した。クラシックなルックスはそのままだから万能スニーカーとしてはもちろん、環境保全に貢献できる一足としても選択肢に加えたい。