今やオンオフ問わず、おしゃれな大人のワードローブに欠かせないスニーカー。本誌『東京スニーカー氏』の連載でもおなじみの小澤匡行さんが、毎日発売される数多の中から今大人が選ぶべきモデルを厳選。9月前編はビームス別注のクラブシーや、ミズノと空山基の話題のコラボ第2弾に注目。
01:Mizuno×SORAYAMA|WAVE PROPHECY SORAYAMA
“走れるアート”を具現化した空山基コラボ
「フューチャリスティックな『セクシーロボット』などアート作品で世界的に有名な空山基さんとのコラボレーションです。今年1月に第1弾のシルバーが出たときにもいいなと思ったのですが、9月4日に第2弾のブラックが発売されます。アーティストが本気のパフォーマンスシューズのソールユニットを手掛けるというのが面白いですよね。僕もランニングをするので、ただの造形物でない“走れるアート”というのは、これからのスニーカーのひとつのキーワードとして注目しています」(小澤)
ミズノの革新的な技術を詰め込んだフラッグシップモデル、「ウエーブ プロフェシー」シリーズの10作目。独自のソールユニット”インフィニティウエーブ“を空山基監修のもとにアップデート。宙に浮いているスニーカーをイメージしたアウトソールの空洞、ミッドソールには半透明のパーツがアイコニック。
02:NIKE|AIR PEGASUS 38
ランニングシューズのエア ジョーダン 1的存在
「70年代後半から80年代前半のランニングシューズがトレンドになりつつあります。ナイキ エア ペガサス38は、1983年に登場した初代モデル、ナイキ エア ペガサス ’83をベースにした新作。グレーのトーン・オン・トーンの配色に食指が動きました。ハイプとは別の方向にある“普通でいいスポーツシューズ“を履いているという感覚も、僕にとっては心地いい。ナイキがオリジナルから連番で出しているスニーカーとして、エア ジョーダンより歴史があるという点でも出色です」(小澤)
ナイロンアッパーにスエードのオーバーレイとオリジナルのレトロなデザインを踏襲しつつ、ソールユニットには新しいテクノロジーを搭載。2層構造のインジェクション成型ファイロン(EVAの一種で軽量性に優れた素材)フォームウェッジミッドソールにワッフルラバーアウトソールのハイブリッドなコンビネーションで、抜群の履き心地を誇る。
03:Reebok×BEAMS|Club C Laceless Mule
今一番ファッションを感じる白スニーカー
「僕にとってクラブシーはとても履きやすいスニーカーのひとつ。リーボックのガーメントレザーは本当に優秀です。マルジェラとのコラボでも注目されましたが、形も今っぽくてストレスなく履けるお手本のようなモデル。ヴィンテージな雰囲気が新品で味わえるところも魅力です。そんなクラブシーをビームスがミュールにアレンジ。履いていてラクなところを強化して個性的に仕上げてくれました」(小澤)
スライドやミュールといったスニーカーのトレンドを落とし込んだ別注。ミニマルなシューレースレス仕様にすることで、主役にも脇役にも幅広く活用できる一足に。入れ替え可能なネームプレートは、左足にReebok/BEAMSのロゴが、右足はname. /なまえが表裏に刻印されており、ミリタリーや日本の上履きをベースにアレンジした。
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ビームス 原宿 TEL: 03-3470-3947
ミズノお客様相談センター TEL:0120-320-799
Stylist:Masayuki Ozawa
Composition&Text:Hisami Kotakemori
Illustration:Yoshifumi Takeda