2021.09.02
最終更新日:2024.03.07

大人の「エアジョーダン」再入門。人気の「I」から「VI」、今買うなら?

1985年に初代が誕生したエア ジョーダンは、スケートやヒップホップ、ヴィンテージなど様々なカルチャーと結びついて、ファッションに不可欠な一足になった。近年はディオールとのコラボなどの影響で高級化が進み、モードの世界も掌握しかけている。そこでWEB UOMOでは「I」から「VI」までの初期モデルに絞って、その魅力と昨今のスニーカーマーケット事情をまとめてみた。そして大人が今狙いたいオススメを2モデルずつ紹介。二次流通が発展したことで選択肢はどんどん増えているから、リリース期を遡って探すのも楽しいものだ。

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AIR JORDAN I(1985)

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初代の風格は衰え知らず! 狙うべきは”レトロ感”

マイケル・ジョーダンがNBAのシカゴ・ブルズに入団してすぐにリリースされた「エア ジョーダンI」。シリーズ上、唯一のスウッシュが付くモデルゆえ、他のモデルよりも王道のNIKEらしさが感じられ、「ダンク」や「エア フォースI」など他の80年代バッシュと同列でみなすことができる。近年の過熱するブームは2017年のオフホワイトとのコラボレーションが起爆剤となり、以後、OGと呼ばれる完全復刻、もしくはオリジナルに近いカラーは”定価で買えないスニーカー”の代名詞に。歴代で発売されたカラーは汲めども尽きぬが、8月にリリースされたトラヴィス・スコットと藤原ヒロシ率いるフラグメントの最新作は、後世に語り継がれる名品だ。


今買うべきAIR JORDAN I

#01|通称”SHADOW”のオリジナルカラー

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スニーカー¥33,000/ナイキ(WORM TOKYO)

オリジナルカラーの中でも知る人ぞ知る黒×グレーの通称”SHADOW”をベースに、配色のレイアウトを変更した「SHADOW 2.0」はクセがなく、どんなファッションにも合わせやすい落ち着いたカラー。


#02|OGカラーのローカットバージョン

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スニーカー¥38,500/ナイキ(WORM TOKYO)

2015年に立て続けに発売されたOGカラーのローカットは最近になって評価が急上昇し、今では再販して欲しいモデルの筆頭だ。AJ1はシューレースの通し穴が多いので、履きやすいローカット派は多い。



AIR JORDAN II(1987)

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初期モデルの中では玄人好み OGは唯一のイタリアメイド

2年目のシーズンでジョーダンがチームを長期間離脱する大怪我をしたことで、次のモデルに必要としたのは高いクッション性だった。それにはミッドソールに大量のポリウレタンを使う必要があり、専門的なファクトリーで生産。それがイタリア製の「エア ジョーダンII」だ。スウッシュは排除、イグアナ風のレザーで高級感を狙っているのも特徴。他に比べるとリリース数が少なく、好き嫌いが分かれやすいモデルだが、ジャスト・ドンが手がけたキルト風アッパーの2016年モデルはなかなかのプレ値。過去にはエミネムのコラボが、直近にオフホワイトの最新作が控えていることも考えると、リッチ路線を狙うヒップホップカルチャーと相性がいいかも。


今買うべきAIR JORDAN II

#01|ジョーダン着用のシカゴカラー

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スニーカー¥33,000/ナイキ(WORM TOKYO)

ジョーダン自身も発売当時、このローカットを履いてプレイしていたのは知る人ぞ知るエピソード。初期モデルのローカット人気が高まっているので、見つけたら即購入がおすすめ。OGのシカゴカラー。


#02|ファッション向けの貴重なモノトーン

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スニーカー¥22,000/ナイキ(吉祥寺スキット)

オリジナルのキャンペーン広告のポスターのタイトルでもある「WING IT」から着想を得たモデル。ファッション好きからの評価の高い貴重なモノトーン。黒いシューレースはOG世代へのオマージュだ。



AIR JORDAN III(1988)

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そのストリート感は芸術の域 ウィメンズの美配色が狙い目

ナイキの伝説的デザイナー、ティンカー・ハットフィールドが初めて手がけたエア ジョーダン。バスケットシューズでセメント柄が初めて使われるなど「II」とは一転してストリート志向が強まったことから現在も人気の一足だ。ヘッズの間では柄にフォーカスしたモデルの価値が高いが、見れば見るほど切り替えやパーツの少ないミニマルデザイン。大人男子なら米国アトランタの人気ブティック、ア マ マニエールとのコラボレーションが本命では。2018年の通称”パーティクル”然り、ウィメンズをチェックすると美色に出会えるのも「III」の特徴。ちなみにフラグメントのコラボは比較的買いやすいプライスに落ち着いてきたので今が買い時かも!


今買うべきAIR JORDAN III

#01|藤原ヒロシのフラグメントとのコラボ

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スニーカー¥66,000/ナイキ(WORM TOKYO)

2020年にリリースされたフラグメントとのコラボレーションは歴代の「III」の中でも最もミニマルなカラーウェイ。ヒールのジャンプマンに稲妻のロゴを重ねるって、普通ではありえない快挙なんだとか。



#02|高級ブティックとのウィメンズコラボ

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スニーカー¥53,900/ナイキ(WORM TOKYO)

人気のメゾンやハイストリートを取り扱う米国アトランタの高級ショップ、ア マ マニエールとのコラボは、内側にキルトを使ったリッチなルックス。ウィメンズのため、ビッグサイズの展開も少なかった。


AIR JORDAN IV(1989)

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ハイテク前夜のデコラ志向は 歴史的なコラボも多数

メッシュやTPUパーツを採用し、大幅な軽量化を図った「エア ジョーダンIV」は「シリーズ最後のローテク」と呼ぶファンも多く、ハイテクとのギリギリなラインが特徴だ。そうはいっても当時のデコラティブ感はなかなか趣があり、いま活躍中のデザイナーにとってはインスピレーションの拠り所ともいえる。ここ近年はオフホワイト、リーバイス、カウズなどニュースが絶えなかった「IV」だが、オリジナルの完成度が高すぎたのか、ユニオンとのコラボを除けば白や黒ベースの比較的なシンプルな配色が好まれる傾向にある。ヒールのロゴがジャンプマンではなく、NIKEロゴがオリジナルに忠実なことから、後者の方が市場価格も割高になっている。


今買うべきAIR JORDAN IV

#01|名作モデルのイエローグラデを融合

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スニーカー¥34,100/ナイキ(吉祥寺スキット)

見ての通りエア マックス95の通称”イエローグラデ”のカラーなら、アラフォーには取り入れやすい。別ジャンルの名作のカラーをジョーダンでミックスするって、じつは珍しいアプローチだ。2020年モデル。



#02|斑点柄が特徴の通称“オレオ”

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スニーカー¥27,500/ナイキ(吉祥寺スキット)

高級感のあるシボ入りのタンブルレザーにミッドソールやプラスチックパーツに斑点柄を取り入れた配色が、あの有名なクッキーに見えることから”オレオ”の愛称で有名な2015年モデル。今も根強い人気。


AIR JORDAN V(1990)

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シュプ別注でストリート上陸 今こそOGカラーを街履きに

NBAが日本で気軽に見られるようになったのもこの頃で、マイケル・ジョーダンがエア ジョーダン履く姿をテレビで確認できた最初のモデルという人も多いだろう。また漫画『スラムダンク』の影響で「なんかすごいバッシュ!」という風潮が高まったのが「V」。また背番号「23」をあしらった初のジョーダンでもある。サメの歯のような模様やクリアソールなど、デザインも個性的に進化したこともあり、ファッションの足元には選ばれにくいが、思い出と生きる服好きのUOMO読者には、是非トライして欲しいところ。サイドメッシュに「SUP」と入ったシュプリーム別注がヒエラルキーを高めたが、実はコラボネタは少なく、変にプレ値を意識せずに履きやすいモデルとも言える。


今買うべきAIR JORDAN V

#01|人気カラーの反転モデルに注目

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スニーカー¥29,700/ナイキ(吉祥寺スキット)

2013年に発売されて人気を博した通称”BLACK GRAPE”の配色を反転させたのが2020年リリースの”ALTERNATE GRAPE”。明るいネイビーのスウェードと黒ソールのコンビが大人のストリートだ。



#02|ジョーダンの母校のチームカラー

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スニーカー¥30,800/ナイキ(WORM TOKYO)

OGカラーではないが、2000年リリースの人気カラーのリマスター版として2013年に発売。このブルー×イエローはジョーダンの母校であるレイニー高校のチームカラーで他のモデルにも採用されている。


AIR JORDAN VI(1991)

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青春のアイコンを懐かしむか トラビスで新鮮さを狙うか

それまでのデコラティブ志向から一転してソリッドな見た目に落ち着いたのがエア ジョーダン VI。「III」以降から使われたプラスチックのパーツも姿を消し、ポルシェの名作がシルエットのモチーフと言われている。異常なバスケ人気の渦中でリリースされて日本でも大ヒット。それ以前のモデルが注目されるなど、ヴィンテージブームを加速させた。ファッション視点で履く人は少なかったが、スニーカーカルチャーの発展に大きく貢献したのが、VIの特異的なポジションとも言える。ジョーダンに限った話ではないが、オリジナルと自分の青春がイコールになるとOG至上主義になりがち。それでもスウェードが上品なトラヴィス・スコットのコラボは、今のファッションに取り入れやすくてオススメだ。



今買うべきAIR JORDAN VI

#01|高級感が漂う大人の黒×ゴールド

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スニーカー¥30,800/ナイキ(吉祥寺スキット)

1991年にシカゴ・ブルズがNBAを初制覇した偉業を讃え、ゴールドを効かせた通称”DMP(Defining Moments Pack)”を2006年にリリース。これはその復刻版として2020年に発売されたモデル。アクセとのリンクを楽しみたい。


#02|トラヴィス・スコットとの最新コラボ

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スニーカー¥60,500/ナイキ(WORM TOKYO)

トラヴィス・スコットといえばスウッシュを反転させたエア ジョーダンIが高嶺の花だが、2021年に発売されたこの「VI」なら狙える。カーキのスウェードやアンクル部分のポケットなど、ミリタリーな雰囲気。



吉祥寺スキット TEL:0422-47-6671
WORM TOKYO TEL:03-6303-4613

※掲載価格は9月2日時点のものです。

Photo:Yuichi Sugita[POLYVALENT]
Styling & Text:Masayuki Ozawa
Composition:Hisami Kotakemori
Illustraiton:Yoshifumi Takeda

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