スニーカーはファッションでありながら、時に投資の対象にもなり、そして自分の過去を懐かしむためのツールにもなり得る。2000年前後のモデルが再びトレンドの渦中になった市場の中から、課金すべきスニーカーを選んでみた。
1ビブラムソールの定番モデル。¥53,000/アワー レガシー(エドストローム オフィス)
2登山靴から着想を得たソールデザイン。¥58,500/OAMC(エドストローム オフィス)
3面ファスナーで取り外せる甲部のカバーが特徴。¥43,000/ラフ シモンズ(Dover Street Market Ginza)
4ランニングにも使いたい先進的な肉厚ソールを採用。¥48,000/コム デ ギャルソン・オム プリュス(コム デ ギャルソン)
5アンドレア・ポンピリオデザインのモデルがベースの「DELECITY」。¥12,000/オニツカタイガー(オニツカタイガージャパン お客様相談室)
ポストダッドのぽってりフォルムで
「ファッション 偏差値アップに課金」
最近のデザイナーズブランドのスニーカーは前衛的なのに融通のきかない感じもなく、ちょうどいいあんばい。ダッドシューズで履き慣れていた分厚いソールを残しながら、アッパーはミニマル。ダッドって、ハイテク人気の延長線にあったトレンドでしたが、これらはローテク志向。このバランスに一歩進んだ感が出ています。やっぱりスッとしてドン、みたいな重厚感って、旬の服と合わせやすいんです。裾丈が長くてワイドな難易度高めのボトムの収まりがいいし、足元が落ち着いて見えます。ラフ シモンズの新作はちょっと個性的だけど、上から眺めるとスマートだし、コム デ ギャルソン・オム プリュスなんて嫌いなUOMO読者はいないんじゃないかって思うほど、今の気分を表現していると思います。シンプルが好き、だけど着こなしの平均点は常に超えていたいって人には絶対におすすめ。大人になるとスニーカーの安定感って、ファッション偏差値と比例するんですよね。
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Stylist:Takeshi Toyoshima
Illustration:Yunosuke Yoshifumi Takeda
Text:Masayuki Ozawa