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マンガを読む
プロテイナーYUSUKEが筋肉の素晴らしさをひたすらアピールする連載。今回は鶏肉をも凌駕するスーパー高タンパク食のお話。しかし都会育ちの俺には少々難易度が高く…。
体育会系を自称するオレことプロテイナーYUSUKEは、こう見えて実は目黒生まれ目黒育ちの生粋のシティボーイ。ゆえにオレには一つだけ弱点がある…そう、虫がとにかく苦手なのだ。
あるとき、ネットで見つけた「高タンパク! コオロギの栄養価がスゴイ」の文字。なんでもコオロギのタンパク質含有量は100g当たり約62gで、なんと鶏肉の約3倍。すごすぎるぜコオロギ…。
意を決してポチったコオロギはアルミパックで二重に封が。恐る恐る開けてみると、なるほど…素揚げしただけだからか、見た目は完全にコオロギのまま。体長2㎝そこそこのリアルコオロギが推定200匹弱。しかも個体差があって大きいのもいる。
とにかく直視するのがキツイからヨーグルト、ハチミツ、スイートチリソースを用意した。これで隠せば!と思ったのだが、よく考えたら混ざっているのも気色が悪い。YouTubeで「コオロギ 食べ方」と調べたら、フクロウがうまそうに食べていた。やっぱ人間が食べるものじゃない…。しかし2時間近く問答しているうちに「コオロギだって人間と同じ一つの命。無駄にするわけにはいかん!」との思いが湧いてきた。よし!と3匹つまんで一息に口の中へ放り込む。…ん? 歯触りはサックサク、中が空洞でこれは…「おっ●っと」では!? 味はよく言われるエビよりも、土っぽいような。でも悪くない。これなら食べ続けられるしなんならジムにも…。何といっても鶏肉を凌駕する高タンパクっぷりだしね。
昆虫だからと恐れずに口の中に入れれば、ちょっとリアルなおっ●っと。このプロテイン、逃す手はありませんぞ!
小ぶりなサイズで人気のヨーロッパイエコオロギ
あらゆる昆虫の中でもタンパク質が多く含まれているコオロギ。写真は青海苔のような優しい風味で最初の昆虫食におすすめと言われているヨーロッパイエコオロギ。サイズは小ぶりで一見食べやすそうだが果たして…。
※UOMO2021年4月号掲載。内容は本誌発売当時のものです。
室木おすしプロフィール
イラストレーター。マンガ家。1979年生まれの三児の父。ペンネームである「おすし」は、寿司屋でのアルバイト経験から。単行本『悲しみゴリラ川柳』『貴重な棒を持つネコ』『君たちが大人であるのと同じく』発売中。UOMOでは『プロサウナーSHOWの熱波に焦がれて…』に続き『プロテイナーYUSUKE』を連載。