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2023.11.10

プロサウナーSHOW ＆プロテイナーYUSUKE

室木おすし「プロサウナーSHOWの熱波に焦がれて…」第23話／「念願のマイ・ホームサウナ！の巻」【UOMOマンガ】

マンガサウナ文化系男子

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給付金を有効活用して、夢の「マイ・ホームサウナ」をついに購入。コロナの第二波、第三波は回避しながら、自宅で思う存分に熱波を浴びることができる！そんな理想的なサウナライフを思い描いていたのだが…。

　俺はついに手に入れてしまった…。24時間、365日、いつ何時でも自宅にいながら熱波の快楽が味わえる禁断の「家庭用サウナ」を。なかなか平静を取り戻さない世の中を見兼ね、自分だけで楽しむハイダウェイサウナを購入してしまったのだ。日本では珍しいかもしれないが、フィンランドではサウナが家にあるのは当たり前。さあ、今こそ新しい生活様式に、「密を避け、家で熱波を浴びよう」という項目を加えようではないか！

　と、息巻いたものの、通販サイトに並ぶ家庭用サウナの正解がまったくわからない。どれをのぞいても「レビュー0件」「海外からの発送」といった、思わずポチるのを逡巡させるキラーワードが散見される。いろいろと悩んだ末、折りたたみ式のポータブルサウナボックスと、スチーマーがセットになった標準タイプのモノを1万5000円ほどで購入した。

　ひと月後…ついに到着。「これで、わが家にも念願のホームサウナが…」なんて感慨にふけるのも早々に切り上げ、さっそく人生初のサウナat HOME！　…が、結果は漫画のとおりである。わずか15分ほどで、夢の“サウナオーナー”というステイタスは、まるで湯気のように消え去ってしまったのだ。

　サウナは一日にしてならず…。熱波に情熱を注ぐ、多くのプロたちの綿密な支えあってこそ、サウナという崇高なリラクゼーションシステムが存在していることをあらためて痛感。わずかワンクリックであの快楽が享受できるなどと思った自分が甘かった。ああ、サウナ受難の日々は、いったいいつまで続くのだろうか…。

SHOWのひと言メモ

それにしても、熱波大国ニッポンにおいて、手軽に買えて高品質なメイド・イン・ジャパンの家庭用スチームサウナがこんなにも見つからないとは、由々しき事態である（高級なタイプはチラホラあったりする）。こんなご時世だし、同じようにサウナ控えをしている熱波好きはまだまだ多いはずだから、きっと売れると思うんだけどなあ…。

今回のサウナ：家庭用スチームサウナ

折りたたんで持ち運ぶこともできるポータブル家庭用サウナ。価格は手頃なもので1 万～ 2 万円ほど。タンク式のスチーマーから出た蒸気を、ホースでつないでボックス内に送り込むというわりとアナログなシステムだ。んなにも見つからないとは、由々しき事態である（高級なタイプはチラホラあったりする）。こんなご時世だし、同じようにサウナ控えをしている熱波好きはまだまだ多いはずだから、きっと売れると思うんだけどなあ…。

※UOMO2020年9月号掲載。内容は本誌発売当時のものです。

室木おすしプロフィール
イラストレーター。マンガ家。1979年生まれの三児の父。ペンネームである「おすし」は、寿司屋でのアルバイト経験から。単行本『悲しみゴリラ川柳』『貴重な棒を持つネコ』『君たちが大人であるのと同じく』発売中。UOMOでは『プロサウナーSHOWの熱波に焦がれて…』に続き『プロテイナーYUSUKE』を連載。

室木おすし「プロサウナーSHOWの熱波に焦がれて…」第23話／「念願のマイ・ホームサウナ！の巻」【UOMOマンガ】

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