スワイプで前後のページに進みます
前後のページへ進みます
画面全体に拡大します
元のサイズに戻ります
マンガを読む
2週連続、お互い同じサウナで鉢合わせたこともあるくらい サウナをこよなく愛す岩井さん。以前、この連載に登場して もらった際にサウナグッズを作る約束をしたものの、一向に 実現の気配はなく…そんなわけで聖地・しきじまで連れ出してみた。
あのヴァージル・アブローもサウナ好きという噂を耳にしたことがあるが、日本のファッション界にもサウナをこよなく愛する人気デザイナーがいた! そう、その名は岩井良太。が、聞くところによると、なんとまだサウナーの聖地・しきじを訪れたことがないというではないか。そんなしきじ童貞の岩井さんを連れ、日帰りの“サ旅”に行ってみた。
「いつかは…と思いつつ、日々の忙しさを言い訳に聖地巡礼を怠っていました。昨日は興奮のあまり、眠れませんでしたよ!」と、鼻息荒めに語る岩井氏。
しきじに着くなり、さっそく名物の薬草サウナで汗を流すと、夢にまで見た水風呂に入水! そのご感想は…?
「想像以上の気持ちよさです! 水に優しく包まれているような感覚。それに、水風呂だけじゃなくサウナも素晴らしい。なんですか、あの薬草サウナの熱々スチームは!? もうすべてが最高です!」
そういって火照った身体を天然水の滝で冷やしていると、まさに天啓に打たれたがごとくアイデアが降ってきたそう!
「よく夏の工事現場なんかで、作業員の方が着ている空調服っていうのがあるんです。ジャケットの中にバッテリーとファンが内蔵されていて、空気を送りながら見た目はパンパンに膨らんでいるんですけど、実は涼しいっていう。それをヒントにスチームを発生させる服っていうのはどうかな、と。もういっそ服なんかはいらない! スチーム自体が服! これこそ新時代のファッションです!」
おお!…ってなんじゃそりゃ! 岩井さん、約束のサウナグッズは…?(涙)
SHOWのひと言メモ
岩井さんが衝撃を受けた薬草サウナのスチームは、室温が一定まで下がると自動で足元から出てくる仕組みらしい。サウナ室は湯気で真っ白になり、想像以上の熱さに身体が震えるほど。そしてほっかほかに蒸された後は、天然水の水風呂へダイブ! 滝のように降り注ぐ水を全身で浴びるもよし、ごくごく飲むもよし、こんな贅沢はしきじだけ!
今回のサウナ:[静岡]サウナしきじ
滝のように流れ出る天然水の水風呂は日本一の呼び声高し。サウナは韓国の漢方が袋でつるされた薬草サウナと、フィンランドサウナの2種。館内の料理も美味。写真中央が岩井氏。入館料¥1,400、土・日曜・祝日¥1,600(ともに宿泊料別) 24時間営業年中無休
※UOMO2020年1月号掲載。内容は本誌発売当時のものです。
室木おすしプロフィール
イラストレーター。マンガ家。1979年生まれの三児の父。ペンネームである「おすし」は、寿司屋でのアルバイト経験から。単行本『悲しみゴリラ川柳』『貴重な棒を持つネコ』『君たちが大人であるのと同じく』発売中。UOMOでは『プロサウナーSHOWの熱波に焦がれて…』に続き『プロテイナーYUSUKE』を連載。