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この夏はフジロックもサマソニも行きそびれたが、 俺には「サウナフェスジャパン」があったんだ! ロウリュが奏でる焦熱音に身を委ね、夏の終わりの 熱波グルーヴ。合言葉は、No Sauna, No Life !
君は日本一熱い夏フェスを知ってるか!? それは、フジロックでもオクトーバーフェストでもない! 長野県のフィンランドヴィレッジで毎年行われている「サウナフェスジャパン」だ!
そう、ここはまさにサウナ好きのユートピア。日本で唯一の地中型スモークサウナやユニークなトレーラーサウナ、テントサウナだってフィンランド製からロシア製まである。お気に入りのサウナで十分に身体を熱したら眼前の湖へダイブ! そして天然の水風呂で汗を流した後は、小鳥たちのせせらぎをBGMにコロナ片手にチルアウト。屋台でサウナ飯を食べるもよし、シーシャ(水たばこ)で一服もよし…こんな快楽の無限ループに日がな一日没入することができるのだ。
そして…お待ちかねのヘッドライナー登場。フェスのハイライトは、以前連載にも登場してくれたマグ万平さんによる「ウィスキング」サービスだ。白樺の葉が敷き詰められたテントサウナに足を踏み入れると、芳しい天然のアロマが鼻腔をくすぐる。さっそくベッドに横たわり、ウィスキングスタート! サウナ内で横になり、熱波を浴びながらのマッサージなど人生で初体験。こ、これは気持ちいい…。しっかりと水を含み、潤いと熱を浴びたヴィヒタで全身をなでられると、まるで身体の芯部を直接蒸気で愛撫されているような感覚に陥る。この身が溶けて蒸気になり、そのまま消えてなくなってしまいそうなほどの圧倒的弛緩。ああ、なんという官能体験だろうか…。
夏の終わりの初体験。サウナフェスジャパンは、ちょっと大人の味がした。
SHOWのひと言メモ
「ウィスキング」とはリトアニアやロシアが本場の、蒸気とヴィヒタで行うリラクセーションマッサージのこと。日本で本格的に学んだ人はまだまだ少数らしいが、万平さんは熟練のロシア人から学んだ技術に、自らの熱波師のテクニックを融合させオリジナルの施術方法を行っているそう。万平さん、またこの連載で弟子入りさせてください!
今回のサウナ:[長野] SAUNA FES JAPAN 2019
長野県のフィンランドヴィレッジを会場に、今年で4回目を迎えたサウナフェスジャパン。9月21日からの3日間、6倍の抽選倍率を勝ち抜いた計600人が参加。写真は右から編集長、おすし、会場にいたタナカカツキ先生とSHOW。
※UOMO2019年12月号掲載。内容は本誌発売当時のものです。
室木おすしプロフィール
イラストレーター。マンガ家。1979年生まれの三児の父。ペンネームである「おすし」は、寿司屋でのアルバイト経験から。単行本『悲しみゴリラ川柳』『貴重な棒を持つネコ』『君たちが大人であるのと同じく』発売中。UOMOでは『プロサウナーSHOWの熱波に焦がれて…』に続き『プロテイナーYUSUKE』を連載。