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マンガを読む
「うちの会社にもサウナがあったらなあ…」。誰もがそんな空想に 思いをめぐらせたことが一度はあるだろう。だが、今ではその夢は 現実のものとなった。会社にサウナがあるのではなく、むしろ サウナで働く! これこそ今、最もホットでクールな働き方改革だ。
数年前、タナカカツキ先生に取材をした際「最近はサウナで仕事してるんですよ。休憩所とかで原稿を描いて、疲れたらサウナに入る。けっこうはかどるんですよね、コレが!」と笑顔でおっしゃっていたのをよく覚えている。そのときはただの夢物語と思ったが、そんなスペクタクルな働き方改革が今、現実社会に浸透してきているとは! そう、ここスカイスパYOKOHAMAに“サウナ&ワーク”を掲げるコワーキングサウナが昨年の11月に誕生したのだ。
取材当日の朝10時半…館内に足を踏み入れるや俺はさっそく度肝を抜かれた。なんと、もうその時間からコワーキングスペースでラップトップを華麗にはじくノマドサウナーたちがいるではないか! 複数で打ち合わせをしているグループもいる。そして彼らはどこかイキイキと、笑顔で仕事をしているように見えた。ビジネスとリラクセーションという相反する二つを結びつけたその斬新な発想を、働き方改革が叫ばれるご時世、日本の経営者たちにもぜひ見習ってほしいものだ。
かのスティーブ・ジョブズも、“最もニュートラルでリラックスした状態でいることがクリエイティブなアイデアを生む”という考えで、毎日同じ服を着ていたと聞く。かくして、俺とおすしはサウナ&水風呂で自らを完全に解放した後、このコワーキングスペースで漫画のネタ合わせをしてみた。そして…その結果が上の漫画である。スーパー熱波マンショウ。まさにサウナから生まれたヒーロー…ってクリエイティブがすぎるだろ! コワーキングサウナの魔力、恐るべし。
SHOWのひと言メモ
主役そっちのけで、今回の「コワーキングサウナ」に興奮していたのが取材に同行した漫画家・おすし。日頃近所の喫茶店などで原稿を描くことも多い彼にとっては、まさに“渡りにサウナ”と言える理想の作業環境なのだろう。帰り際には「ココ、作業場代として経費で通るかな…」とポツリ。売れっ子なのに、さすがそういうところは抜け目ない!!
今回のサウナ:[横浜]スカイスパYOKOHAMA
昨年リニューアル。目玉はサウナとコワークスペースが融合した「コワーキングサウナ・KOOWORK」だ。サウナ室を再現した無料のミーティングルームや、個室の“ぼつにゅうブース”も。入浴料¥2,370(時間帯で異なる。詳しくはHPで)。TEL:045-461-1126 無休
※UOMO2019年8月号掲載。内容は本誌発売当時のものです。
室木おすしプロフィール
イラストレーター。マンガ家。1979年生まれの三児の父。ペンネームである「おすし」は、寿司屋でのアルバイト経験から。単行本『悲しみゴリラ川柳』『貴重な棒を持つネコ』『君たちが大人であるのと同じく』発売中。UOMOでは『プロサウナーSHOWの熱波に焦がれて…』に続き『プロテイナーYUSUKE』を連載。