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下北沢の高架下に、期間限定のアウトドアサウナが出現! 敷地を囲う物々しいケージ内に足を踏み入れると、そこには 巨大なドーム型テントと、日本では珍しい屋外の水風呂…。 ここは、夢にまで見た都内初のサウナパークなのか!?
夢と魔法のサウナーランド。下北沢ケージで開催中の「CORONA WINTER SAUNA SHIMOKITAZAWA」はさしずめそんな表現がぴったりのホットな熱波パークだ。オープンエアでありつつ、四方はケージに囲まれ、そこには大都会のオアシスを連想させる贅沢なプライベート空間が広がる。敷地内には本格的なテントサウナ、外気浴用のチェア、そして屋外水風呂も完備。
それにしても、ここまで大きいテントサウナはさすがに初体験だ。男女混浴であることをおもんぱかり照明を抑えたテント内では、ヴィヒタ(白樺の若枝を束ねたもの)のかぐわしいアロマとロウリュの安らかな昇華音に心癒やされる。満天の星が輝く真夜中の大自然に放り出されたような…いや、もはやサウナという名の小宇宙に身を投じているような極限の開放感を熱波とともに感受できるのだ。
隣に座っていた男女は、おそらくカップルサウナーだろう。暗闇の中、ほとばしる蒸気を浴び悦楽に浸る乙女の声に耳をそばだてるのもまた一興。と、いやいや目的が脱線しかけたが、ハイライトはプロサウナーとしての真価が問われる屋外水風呂だ。さすがの刺激に狼狽する件のサウナー男子を尻目にクールに入水するも…コレがまさかの本日6度設定! ちょっとこんなの、夢と魔法のテーマパークに超ド級の絶叫コースターをつくったみたいなもんですよ! まあしかし、その落差も含め、これこそ普段は味わえない非日常体験なのだろう。期間限定という魔法がとけないうちに、ぜひ多くのサウナファンに足を運んでほしいものだ。
SHOWのひと言メモ
水着の持参はマストだが、タオル類はレンタル可能で、男女ともにパウダールームを完備。カップルでも仕事仲間でも、男女でワイワイ楽しめるのが魅力だ。基本は予約制だが、空きがあれば当日でも入場可能。隣接のアジア屋台料理酒場「ロンヴァクアン」では、イベントのスポンサーであるコロナビールとオリジナルの「サウナ飯」も味わえる。
今回のサウナ:[下北沢]下北沢ケージ
期間限定のサウナイベント「CORONA WINTER SAUNA SHIMOKITAZAWA」は3月17日まで開催中。完全入れ替えの予約制で、昼(14時~※土・日曜・祝日のみ、16時~)、夜(18時~、20時~)の各回90分。入場料¥3,500(平日昼割¥3,000)。
http://sauna.s-cage.com/
※UOMO2019年4月号掲載。内容は本誌発売当時のものです。
室木おすしプロフィール
イラストレーター。マンガ家。1979年生まれの三児の父。ペンネームである「おすし」は、寿司屋でのアルバイト経験から。単行本『悲しみゴリラ川柳』『貴重な棒を持つネコ』『君たちが大人であるのと同じく』発売中。UOMOでは『プロサウナーSHOWの熱波に焦がれて…』に続き『プロテイナーYUSUKE』を連載。