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サウナ= “おっさんずカルチャー” という思考回路自体がもはやオールドファッション! 世の中にはこんなにもホットでクールなサウナが存在することを、UOMO読者の皆さんは知っているか!? そう、今の時代、サウナはファッションなのだ!
ここはブルックリンのデザインホテルか、はたまたサンフランシスコのサードウェーブコーヒーショップか…。ラウンジではツーリストの英語が飛び交い、ノマドワーカー風のビジネスマンがラップトップでスマートに仕事をこなしている。今号のスナップはむしろココで張り込んだほうがよかったのではと思うほどオシャレなサウナ空間がこのドシー恵比寿だ。
スキーマ建築計画がデザインした内装は全国のインスタグラマーにもおすすめしたいほど“映え”間違いなしのホットスポットでアメニティは「TAMANOHADA」。となると、気になるのがサウナの“本気度”だが、こちらも抜かりなく玄人好みの高温設定(しかもセルフロウリュ付き!)。唯一、水風呂がないことを揶揄するサウナーがいるようだが、代わりに設置されたウォームピラーを体験してみると、そんな不安は火照った体熱とともに消えていく…。シャワーとは違い、大きな筋の冷水が全身をくまなく伝うように流れ落ちるので、確かにこれは水風呂に入っているのと同じような“包み込まれる”クールな快感がある。すべてが新しく、そして新感覚なのだ!
サウナ文化は歴史が古いだけに、新しい試みやブーム的な盛り上がりを斜めに見る人も少なくない。その気持ちもわかる。だがしかし、サウナは誰のモノでもない! 「変化していくことこそファッションの醍醐味」と、P.37にスタイリスト祐真氏の金言があるように、サウナも常に進化していくべきもの。その変化に飛び込む勇気のある人間こそが、真のプロサウナーだと俺は信じているのだ。
SHOWのひと言メモ
コンクリート&ウッドをメインとしたインダストリアルな空間と、もともとのカプセルホテルをリノベーションしてヴィンテージライクなカプセルスペースを生み出したのは、スキーマ建築計画のデザインによるもの。館内の説明表記も壁などにわかりやすく、オシャレに記されていて、まさにここは最新型のユニバーサルデザインサウナだ!
今回のサウナ:[恵比寿]ドシー恵比寿
サウナと睡眠に特化した新しいコンセプトのカプセルホテル。Wi-Fi完備のラウンジと本格フィンランド式サウナ、そしてオシャレなカプセルで仮眠&宿泊も可能。宿泊¥4,900~、仮眠¥1,500~、サウナ¥1,000~。部屋数は男性102室、女性60室。TEL:03-3449-5255
※UOMO2019年2月号掲載。内容は本誌発売当時のものです。
室木おすしプロフィール
イラストレーター。マンガ家。1979年生まれの三児の父。ペンネームである「おすし」は、寿司屋でのアルバイト経験から。単行本『悲しみゴリラ川柳』『貴重な棒を持つネコ』『君たちが大人であるのと同じく』発売中。UOMOでは『プロサウナーSHOWの熱波に焦がれて…』に続き『プロテイナーYUSUKE』を連載。