2025.03.06
最終更新日:2025.03.06

「フリースタイル」をはじめてみたら、悲しいこともエンタメになった【40歳の「はじめてみた」】

「フリースタイル」をはじめてみたら、悲しいこともエンタメになった【40歳の「はじめてみた」】

なんでもできると同時に、やらない理由を探してしまう40代。だけど、新しいことに挑戦すると日常がより楽しくなる。そんな「アップデート」を経験した5人にフォーカス。

フリースタイルをはじめてみたら悲しいこともエンタメになった。

MOT-Zさん(42歳/会社員)

MOT-Zさん

このままの自分で老いたくなかった

「あれは息子が3歳のとき。仕事と育児で日々充実していたけど、逆を言うとこの先もこのまま年をとるだけだなと思って。それに、しゃべるようになった息子を前に、カッコいい親父になりたいという気持ちが芽生えてきて」

 もともとド陰キャで、マイク一本で今思っていることを主張するレベル・ミュージックの側面をもつラップが好きだったと語るMOT-Zさん。自分の中のモヤモヤを払拭しようと、フリースタイルの世界へ飛び込んだ。

MOT-Zさん 2

「9年前に社会人ラップ選手権でError Versionさんと出会って以来、彼が主宰する『新橋サイファー』に参加してスキルを磨きました。今では大切なサードプレイス。つらいことや悲しいこと、怒りや不安など負の気持ちを抱いてもラップにしたらエンタメになる。自分の感情を受け入れながら、人を楽しませることもできる。さらに職業や年齢、背景が異なるいろいろな人とラップを通して心を通わせられる。それって人として素敵ですよね?」

フリースタイル
1対1のバトル後、互いのパフォーマンスを讃え握手を交わす

1対1のバトル後、互いのパフォーマンスを讃え握手を交わす。「ラップはプレゼンじゃない。そのとき生まれた感情を出すことが楽しいし、聴く人にも伝わって、盛り上がる」。

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